【CVE-2024-42391】Mongoose Web Server v7.14に発見された脆弱性、ヒープメモリ読み取りのリスクが明らかに
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記事の要約
- Mongoose Web Server v7.14にポインタオフセットの脆弱性
- TLSパケットによるヒープメモリ読み取りの危険性
- CVSSスコア4.3の中程度の深刻度を評価
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Mongoose Web Server v7.14の脆弱性
Nozomi Networks Inc.は2024年11月18日、Cesanta社のMongoose Web Server v7.14において範囲外のポインタオフセット使用の脆弱性【CVE-2024-42391】を公開した。攻撃者が予期しないTLSパケットを送信することで意図しないヒープメモリ空間の読み取りが可能になるという深刻な問題が発見されている。[1]
本脆弱性のCVSSスコアは4.3(中程度)と評価されており、攻撃の複雑さは低く特権は不要だが利用者の関与が必要とされている。脆弱性の影響範囲はバージョン0から7.14までの全てのバージョンに及び、機密性への影響が懸念される状況となっている。
脆弱性の発見者はGabriele Quagliarella氏であり、CWE-823(範囲外のポインタオフセット使用)に分類される問題として報告された。SSVCの評価では自動化された攻撃は「なし」、技術的な影響は「部分的」とされ、組織はアップデートによる対策を検討する必要がある。
CVE-2024-42391の詳細情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVSSスコア | 4.3(中程度) |
影響を受けるバージョン | 0から7.14まで |
CWE分類 | CWE-823(範囲外のポインタオフセット使用) |
攻撃条件 | 特権不要、利用者の関与が必要 |
公開日 | 2024年11月18日 |
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ポインタオフセットについて
ポインタオフセットとは、メモリ上のデータにアクセスする際の位置を示す値のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- メモリ上の特定位置からの相対的な距離を示す
- プログラムがデータを効率的に操作するために使用
- 範囲外のアクセスによってセキュリティ上の問題が発生する可能性
本脆弱性では、不正なTLSパケットによってポインタオフセットが意図しない範囲を指してしまう問題が発生している。攻撃者はこの問題を悪用することで、本来アクセスできないはずのヒープメモリ領域の情報を読み取ることが可能となり、システムのセキュリティが脅かされる状況となっている。
Mongoose Web Serverの脆弱性に関する考察
Mongoose Web Serverの脆弱性は、Webサーバーソフトウェアの基本的なメモリ管理における課題を浮き彫りにしている。TLSパケットの処理という一般的な機能において脆弱性が発見されたことは、同様の問題が他のWebサーバーソフトウェアにも潜在している可能性を示唆している。
今後は、TLSパケット処理時のメモリバウンダリチェックの強化や、ポインタ操作の安全性確保が重要な課題となるだろう。開発者はメモリ安全性を重視したコーディング規約の採用や、静的解析ツールによる事前チェックの導入を検討する必要がある。
また、オープンソースソフトウェアのセキュリティ監査の重要性も再認識された。コミュニティベースでの脆弱性スキャンやペネトレーションテストの実施、外部セキュリティ研究者との協力体制の構築が不可欠となる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-42391, (参照 24-11-22).
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