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【CVE-2024-10571】WordPressのChartifyプラグインに重大な脆弱性、未認証の攻撃者が任意のファイルを実行可能な状態に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPress用Chartifyプラグインに脆弱性が発見
  • バージョン2.9.5以前でLFI脆弱性が存在
  • 未認証の攻撃者が任意のファイルを実行可能

Chartifyプラグインのバージョン2.9.5における重大な脆弱性

WordPressChartifyプラグインにおいて、バージョン2.9.5以前に深刻な脆弱性が発見され、2024年11月14日に【CVE-2024-10571】として公開された。この脆弱性は未認証の攻撃者がソースパラメータを介してローカルファイルインクルージョン攻撃を実行できるという重大な問題であり、CVSSスコアは9.8と非常に高い危険度を示している。[1]

Wordfenceの調査によると、この脆弱性は攻撃者がサーバー上の任意のファイルを実行できる状態を引き起起こす可能性がある。特に画像やその他の「安全な」ファイルタイプをアップロードして実行できる環境では、アクセス制御の回避や機密データの取得、さらにはコード実行までが可能となる深刻な事態を引き起こす可能性がある。

この脆弱性の技術的な分類としては、PHPプログラムにおけるinclude/require文のファイル名制御の不備であり、CWE-98に分類される。攻撃者は特権レベルや利用者の操作を必要とせず、ネットワーク経由で容易に攻撃を実行できる状態であるため、早急な対策が求められている。

Chartifyプラグインの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-10571
影響を受けるバージョン 2.9.5以前のすべてのバージョン
CVSSスコア 9.8(Critical)
脆弱性の種類 Local File Inclusion(LFI)
必要な認証 不要(未認証で実行可能)

Local File Inclusionについて

Local File Inclusion(LFI)とは、Webアプリケーションにおける深刻な脆弱性の一つであり、攻撃者がサーバー上のローカルファイルを不正に読み込むことを可能にする脆弱性である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • サーバー上の任意のファイルを読み込み可能
  • 機密情報の漏洩やシステム設定の露出のリスク
  • 特定の条件下でリモートコード実行に発展する可能性

WordPressのChartifyプラグインで発見されたLFI脆弱性は、sourceパラメータの入力値の検証が不十分であることに起因している。この脆弱性により攻撃者はサーバー上の任意のファイルを含めて実行することが可能となり、特にファイルアップロード機能と組み合わせることで深刻な被害をもたらす可能性がある。

Chartifyプラグインの脆弱性に関する考察

Chartifyプラグインの脆弱性が未認証で利用可能である点は、WordPressサイトのセキュリティ管理者にとって重大な懸念事項となっている。特にプラグインの広範な普及を考慮すると、この脆弱性を狙った攻撃が増加する可能性が高く、早急なバージョンアップによる対策が不可欠となるだろう。

プラグイン開発者には、ファイルパスの検証やディレクトリトラバーサル対策など、より強固なセキュリティ実装が求められている。特にユーザー入力を扱うパラメータに対しては、厳密な入力値検証とサニタイズ処理の実装が重要となるため、開発プロセスでのセキュリティレビューの強化が望まれる。

今後のWordPressエコシステムにおいては、プラグインのセキュリティ審査基準の厳格化や、脆弱性スキャン機能の標準搭載など、より包括的なセキュリティ対策が期待される。WordPressの市場シェアの大きさを考慮すると、プラットフォーム全体でのセキュリティ強化が必要不可欠だ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10571, (参照 24-11-22).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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