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公開：2024-08-07

miiboがAzure連携のノーコードAI構築基盤を提供開始、セキュアなAIプロダクト開発が容易に

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• miiboがAzure環境と連携したAI構築基盤を提供開始
• 自社Azure環境のLLMを利用しセキュアなAI開発が可能に
• 専用環境プランで高度なセキュリティニーズに対応

miiboの新機能によるセキュアなAI開発の実現

株式会社miiboは2024年8月1日より、企業が自社のMicrosoft Azure環境に設置したモデルを活用し、AIをノーコード開発できる新機能の提供を開始した。この機能により、技術者でなくてもセキュアなAIプロダクトの内製化が可能となり、高度なセキュリティを維持しながら直感的なインターフェースで迅速にAIアプリケーションを開発できるようになった。^[1]

新機能の主なメリットとして、データセキュリティの強化が挙げられる。OpenAIなどの海外サードパーティサービスのサーバーに設置されたLLMを利用する心配がなくなり、業界特有の規制要件への適合が容易になった。また、真のノーコード開発環境の提供により、プログラミングスキルがなくても高度なAIアプリケーションの構築が可能となった。

さらに、miiboは個社ごとに専用の開発環境を構築する「専用環境プラン」も提供している。自社Azure環境との接続機能とmiiboの専用環境プランを組み合わせることで、より高度なセキュリティと柔軟性を実現できる。完全に独立した環境での開発やアクセス制限、ボリューム調整など、細やかなカスタマイズが可能となっている。

miiboの新機能によるAI開発の特徴まとめ

LLM（大規模言語モデル）について

LLMとは、大規模言語モデル（Large Language Model）のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 膨大なテキストデータで学習した高度な自然言語処理モデル
• 人間のような自然な文章生成や質問応答が可能
• 様々なAIアプリケーションの基盤として活用される

LLMは大量のテキストデータを学習することで、人間のような自然な言語理解と生成能力を獲得した人工知能モデルである。GPT-3やBERTなどが代表的な例として挙げられ、これらのモデルは文章生成、質問応答、翻訳、要約など多岐にわたるタスクをこなすことができる。miiboの新機能では、このLLMを企業の自社Azure環境に設置して活用することで、セキュアなAI開発を実現している。

miiboの新機能に関する考察

miiboの新機能は、企業のAI導入における重要な課題であるセキュリティとエンジニアリソースの不足を同時に解決する可能性を秘めている。しかし、自社Azure環境の準備や管理には一定のITリソースが必要となるため、中小企業にとってはハードルが高い場合もあるだろう。今後は、より幅広い企業規模や業種に対応できるよう、クラウド環境の構築支援やコンサルティングサービスの提供も検討する必要があるかもしれない。

また、今後期待される新機能として、AIモデルの自動最適化や、業界特化型の事前学習モデルの提供が挙げられる。これにより、より高度なAIアプリケーションの開発が可能となり、企業の競争力向上につながるだろう。さらに、他のクラウドプロバイダーとの連携や、オンプレミス環境への対応など、より柔軟な導入オプションを提供することで、多様な企業ニーズに応えることができるようになるかもしれない。

miiboの新機能は、AIのデモクラタイゼーションを促進し、より多くの企業がAIを活用できる環境を整えるという点で画期的だ。今後は、AIの倫理的な利用や、AIによって生成されたコンテンツの著作権問題など、新たな課題にも対応していく必要があるだろう。miiboには、技術的な革新だけでなく、AIの社会実装における諸問題にも積極的に取り組むリーダーシップを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「【先行利用10社募集】セキュアなAIプロダクト開発を実現！miiboがAzure環境と連携したノーコードAI構築基盤を提供開始。 | 株式会社miiboのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000118546.html, (参照 24-08-07).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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