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【CVE-2024-11488】115cmsのweb_user.htmlにクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見、ベンダー対応に課題

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • 115cmsにクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見
  • web_user.htmlファイルのks引数に脆弱性が存在
  • ベンダーは報告に対して未対応の状態が継続

115cmsのweb_user.htmlにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性

VulDBは2024年11月20日、115cmsのバージョン20240807以前に存在するクロスサイトスクリプティングの脆弱性【CVE-2024-11488】を公開した。この脆弱性は/app/admin/view/web_user.htmlファイルのks引数の処理に関連しており、リモートからの攻撃が可能な状態となっている。[1]

この脆弱性に関する詳細な情報は既に一般に公開されており、悪用される可能性が高い状態となっている。CVSSスコアは最新のバージョン4.0で5.3(MEDIUM)を記録しており、攻撃元区分はネットワークで攻撃条件の複雑さは低いとされている。

VulDBはベンダーに対して早期に脆弱性情報を開示していたが、現時点で何らの対応も得られていない状況が続いている。この脆弱性は複数のCWEに分類されており、クロスサイトスクリプティング(CWE-79)とコードインジェクション(CWE-94)の両方の特徴を持つことが指摘されている。

115cms脆弱性の影響度まとめ

CVSSバージョン スコア 深刻度 特徴
CVSS 4.0 5.3 MEDIUM AV:N/AC:L/AT:N/PR:L/UI:N/VC:N/VI:L/VA:N/SC:N/SI:N/SA:N
CVSS 3.1 3.5 LOW AV:N/AC:L/PR:L/UI:R/S:U/C:N/I:L/A:N
CVSS 3.0 3.5 LOW AV:N/AC:L/PR:L/UI:R/S:U/C:N/I:L/A:N
CVSS 2.0 4.0 - AV:N/AC:L/Au:S/C:N/I:P/A:N

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、悪意のあるスクリプトを注入して実行させる攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにWebページに出力される
  • 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能
  • セッションハイジャックやフィッシング詐欺などに悪用される可能性がある

115cmsの脆弱性は、web_user.htmlファイルのks引数処理における入力値の検証が不十分であることが原因となっている。この種の脆弱性は、入力値のエスケープ処理やバリデーション機能を適切に実装することで防ぐことが可能だが、ベンダーからの対応が得られていないため、現時点では危険な状態が継続している。

115cmsの脆弱性に関する考察

115cmsの脆弱性対応におけるベンダーの消極的な姿勢は、セキュリティ面での信頼性を大きく損なう可能性がある。特にクロスサイトスクリプティングの脆弱性は、ユーザーの個人情報漏洩やセッションハイジャックなどの深刻な被害につながる可能性があり、早急な対応が求められるところだ。

今後は115cmsのセキュリティ体制全体を見直し、脆弱性報告への対応プロセスを確立することが重要となるだろう。特に重要なのは、脆弱性情報の受付窓口の明確化とインシデント対応チームの整備であり、これらの体制が整っていれば今回のような対応の遅れは防げたはずだ。

また、オープンソースコミュニティとの協力関係を構築し、セキュリティ研究者からのフィードバックを積極的に受け入れる姿勢も必要となる。脆弱性対応の透明性を高め、ユーザーとの信頼関係を維持することが、今後の製品開発における重要な課題となるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11488, (参照 24-11-26).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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