セキュリティ

SECURITY

公開：2024-11-26

【CVE-2024-50351】LibreNMSにReflected XSSの脆弱性が発見、バージョン24.10.0で修正完了

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• LibreNMSにReflected XSSの脆弱性が発見される
• 脆弱性はバージョン24.10.0で修正完了
• logs機能のsectionパラメータに問題あり

LibreNMSのReflected XSS脆弱性

オープンソースのネットワーク監視システムLibreNMSにおいて、Reflected Cross-Site Scripting（XSS）の脆弱性が発見され、2024年11月15日に公開された。この脆弱性は特定のデバイスのlogsタブにあるsectionパラメータに関連しており、report_this関数における入力値の適切な無害化処理の欠如が原因となっている。^[1]

この脆弱性により、攻撃者は悪意のあるJavaScriptコードを注入することが可能となり、ユーザーセッションの危殆化や不正な操作の実行につながる可能性が指摘されている。この重大な脆弱性に対し、LibreNMSの開発チームは迅速な対応を行い、バージョン24.10.0で修正を完了した。

CVSSスコアは4.8（MEDIUM）と評価され、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃には高い特権レベルと利用者の関与が必要とされ、影響範囲は変更ありと判定されているのが特徴だ。

LibreNMSの脆弱性情報まとめ

Reflected XSSについて

Reflected XSSとは、Webアプリケーションにおける代表的な脆弱性の一つで、攻撃者が送信した悪意のあるスクリプトがそのままレスポンスとしてユーザーに返されることで発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの入力値が適切な無害化処理なしに出力される
• 攻撃コードは永続的には保存されない
• 被害者のブラウザ上で不正なスクリプトが実行される

LibreNMSで発見された脆弱性では、report_this関数における入力値の無害化処理が不十分であることが原因となっている。この種の脆弱性は適切なエスケープ処理やバリデーション、そしてContent Security Policyの実装によって防ぐことが可能だ。

LibreNMSの脆弱性対応に関する考察

LibreNMSの開発チームが脆弱性を迅速に修正したことは評価に値するが、今後は同様の脆弱性を未然に防ぐためのセキュリティレビューの強化が求められる。特にユーザー入力を扱う機能については、開発段階でのセキュリティテストの徹底と、定期的なコードレビューの実施が重要になってくるだろう。

この脆弱性の発見を契機に、オープンソースプロジェクトにおけるセキュリティ管理の重要性が改めて認識された。今後はセキュリティベストプラクティスの導入やセキュリティトレーニングの実施など、より包括的なセキュリティ対策の検討が必要となってくるはずだ。

また、ネットワーク監視システムという性質上、LibreNMSはより高度なセキュリティ対策が求められる。今後は脆弱性スキャンの自動化やセキュリティ監査の定期実施など、より積極的なセキュリティ対策の導入を期待したい。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-50351, (参照 24-11-26).

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