セキュリティ

SECURITY

公開：2024-11-27

【CVE-2024-9778】ImagePress – Image Galleryに深刻な脆弱性、WordPressサイトの管理者に警戒呼びかけ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ImagePress – Image Galleryに設定更新の脆弱性が発見
• WordPressプラグインのバージョン1.2.2までが影響を受ける
• 管理者の操作を介した設定変更が可能に

ImagePress – Image Galleryに深刻な脆弱性、WordfenceがCVE-2024-9778として報告

Wordfenceは2024年10月12日、WordPressプラグイン「ImagePress – Image Gallery」のバージョン1.2.2以前に存在する深刻な脆弱性を発見し、CVE-2024-9778として公開した。この脆弱性は、imagepress_admin_page関数におけるnonceの検証が不適切あるいは欠如していることに起因している。^[1]

この脆弱性により、未認証の攻撃者が管理者に偽装されたリクエストをクリックさせることで、プラグインの設定を更新することが可能となっている。リダイレクトURLを含むプラグイン設定の変更が可能となることから、サイトのセキュリティに深刻な影響を及ぼす可能性が高いだろう。

CWEではこの脆弱性をCross-Site Request Forgery（CSRF）として分類しており、CVSSスコアは4.3（MEDIUM）と評価された。攻撃者は特権を必要とせず、ネットワークを介して攻撃を実行できるが、ユーザーの操作が必要となる特徴がある。

ImagePress – Image Gallery脆弱性の詳細

Cross-Site Request Forgeryについて

Cross-Site Request Forgery（CSRF）とは、Webアプリケーションに対する攻撃手法の一つであり、ユーザーの意図しない操作を強制的に実行させる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 正規ユーザーの権限を悪用した不正な操作が可能
• ユーザーの認証情報を利用した攻撃が可能
• 適切なトークン検証により防御が可能

ImagePress – Image Galleryの事例では、imagepress_admin_page関数でのnonce検証が不適切であることが原因となっている。この脆弱性により、攻撃者は管理者権限を持つユーザーに偽装されたリクエストを実行させることで、プラグインの設定を不正に変更することが可能となっている。

ImagePress – Image Galleryの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、サイト全体のセキュリティに大きな影響を及ぼす可能性がある重要な問題となっている。特にImagePress – Image Galleryの場合、管理者権限での設定変更が可能となることから、リダイレクトURLの改ざんによるフィッシング攻撃や、不正なコンテンツの挿入といった深刻な被害につながる可能性が高いだろう。

今後の対策として、開発者側でのセキュリティチェックの強化が不可欠となっている。特にnonceトークンの適切な実装や、権限チェックの徹底といった基本的なセキュリティ対策の重要性が再認識される結果となった。プラグイン開発者にとって、セキュリティベストプラクティスの遵守がより一層重要になってくるだろう。

WordPress運営者にとっても、使用しているプラグインの定期的なアップデートチェックや、セキュリティ情報の監視が重要な課題となっている。プラグインの選定時には、開発者のセキュリティへの取り組み姿勢や、アップデート頻度なども考慮に入れる必要があるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-9778, (参照 24-11-27).

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