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公開：2024-12-04

OKI電線がFAKRAコネクタ搭載マシンビジョン用ケーブルを開発、高速伝送と可動耐久性を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• OKI電線がマシンビジョン用FAKRAコネクタ搭載ケーブルを開発
• ケーブル外径約3mmで約5Gbpsの高速伝送を実現
• 2025年1月からサンプル提供、3月から量産出荷を開始

OKI電線のマシンビジョン用FAKRAコネクタ搭載ケーブルの開発

OKI電線は高速伝送と可動耐久性を兼ね備えたマシンビジョン用インターフェースケーブルとして、FAKRAコネクタ付き同軸ケーブルを2024年12月3日に発表した。製造業における生産自動化の進展に伴い、生産・検査機器への高精細カメラの搭載が増加しており、可動耐久性に優れたケーブルの需要が高まっているのだ。^[1]

高精度なケーブル製造技術とロボットケーブルで培った可動耐久性に優れた設計技術を組み合わせることで、高速伝送性能を維持しながら、カメラの動きに追従する可動耐久性と狭小箇所への実装が可能となった。車載用高速伝送LVDS規格に対応し、車載用GPSやカメラに用いられる耐振動性に優れた高信頼性接続を実現するFAKRAコネクタを採用している。

開発されたケーブルには固定配線用と可動配線用の2種類があり、約5Gbpsの高精細な映像データのリアルタイム送信が可能だ。ケーブル外径は約3mmと細く、狭小箇所への配線取り回しが容易であり、プラグとジャックの2タイプのコネクタにより固定配線用ケーブルと可動配線用ケーブルの中継接続も実現している。

FAKRAコネクタ搭載ケーブルの主な仕様まとめ

マシンビジョンについて

マシンビジョンとは、基板実装装置や製品ラベル印刷装置などに使用される画像検査システムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 複数のカメラと光源を組み合わせた画像取り込み
• 専用の画像処理装置による高速な解析
• 外観や印刷欠損の自動判別が可能

マシンビジョンシステムでは高精細なカメラと高速な画像処理が必要不可欠であり、それらを接続するインターフェースケーブルには高速伝送性能が求められる。製造ラインの自動化が進む中、装置の可動部に搭載されるカメラも増加しており、ケーブルの可動耐久性も重要な要素となっている。

FAKRAコネクタ搭載ケーブルに関する考察

FAKRAコネクタ搭載ケーブルの開発により、製造業における画像検査の効率化と信頼性向上が期待できる。特に外径約3mmという細径化と約5Gbpsの高速伝送を両立させた点は、限られたスペースでの配線や高精細画像の伝送が必要な現場のニーズに応えるものだ。

今後の課題として、さらなる高速化への対応が挙げられる。カメラの高精細化や画像処理の高度化に伴い、より高速な伝送速度が求められる可能性がある。また、長期使用における耐久性や信頼性の検証も重要な課題となるだろう。

FAKRAコネクタ搭載ケーブルの今後の展開として、さらなる細径化や伝送速度の向上が期待される。また、異なる規格やインターフェースへの対応も視野に入れることで、より幅広い用途での活用が可能になるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「OKI、ロボットや産業用FA機器向けFAKRAコネクタ搭載マシンビジョン用インターフェースケーブルを開発 | 沖電気工業株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000737.000017036.html, (参照 24-12-04).

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