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公開：2024-12-13

Windows 11 24H2のUSBデバイス検出問題が解決、Microsoftが更新プログラムKB5048667を公開して対応完了へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Windows 11 24H2でUSBデバイスの検出問題が発生
• 2024年12月のアップデートKB5048667で問題解決
• セーフガードは数日以内に解除予定

Windows 11 24H2のUSBデバイス検出問題が解決

米Microsoftは2024年12月10日、Windows 11バージョン24H2におけるUSBデバイスの検出問題を解決する更新プログラムKB5048667を公開した。eSCLプロトコルをサポートするUSB接続の複合機やスキャナーが検出できなくなる問題に対応し、デバイスドライバーの適切なマッチングが可能になっている。^[1]

この問題は、eSCLプロトコル対応デバイスがUSBモードに適切に切り替わらないことが原因で発生していた。Microsoftはこの問題の影響を最小限に抑えるため、該当デバイスを接続している環境に対してセーフガードID 54762729を適用し、Windows 11バージョン24H2へのアップグレードを制限していた。

更新プログラムKB5048667の適用後、数日以内にセーフガードは解除される予定だ。セーフガード解除後、Windows Updateを通じてWindows 11バージョン24H2へのアップグレードが再び提供されるが、更新プログラムのインストールから提供までには最大48時間かかる可能性がある。

Windows 11 24H2のUSBデバイス関連問題まとめ

eSCLプロトコルについて

eSCLプロトコルとは、ネットワークスキャナー向けに設計されたドライバーレススキャンプロトコルのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ドライバーのインストールが不要なスキャン機能を提供
• イーサネットやWi-Fiなどのネットワーク経由でのスキャンをサポート
• USB接続でのスキャン機能も利用可能

eSCLプロトコルはネットワーク接続されたスキャナーで使用されるプロトコルだが、Windows 11バージョン24H2環境ではUSB接続時にモードの切り替えが正常に行われず、スキャナードライバーとの適切なマッチングができない状態だった。更新プログラムKB5048667によって、USBモードへの切り替えが正常化され、デバイスの検出が可能になった。

Windows 11 24H2のUSBデバイス対応に関する考察

Microsoftが更新プログラムKB5048667を迅速にリリースしたことは、ユーザーのワークフロー維持において重要な対応だ。特にeSCLプロトコル対応デバイスの多くはビジネス用途で使用されており、デバイス検出の問題は業務効率に大きな影響を与える可能性があったため、早期の解決は評価に値するだろう。

今後は新しいプロトコルやデバイスの追加に伴い、同様の互換性問題が発生する可能性があるため、より包括的なテスト体制の構築が求められる。特にドライバーレス技術の普及に伴い、既存のドライバーベースのシステムとの共存をスムーズに実現する仕組みの整備が重要になってくるだろう。

Windows 11の今後のアップデートでは、新しいプロトコルやデバイスとの互換性確保がより重要になってくる。ハードウェアメーカーとの連携を強化し、事前の互換性テストを徹底することで、ユーザーへの影響を最小限に抑えることが期待される。

参考サイト

1. ^ Microsoft Learn. 「Windows 11 version 24H2 known issues and notifications | Microsoft Learn」. https://learn.microsoft.com/en-us/windows/release-health/status-windows-11-24h2#3446msgdesc, (参照 24-12-13).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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