アークエッジ・スペースが開発した6U衛星汎用バスを採用したAE1bとONGLAISATの運用を開始、衛星量産化へ向け前進
PR TIMES より
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記事の要約
- アークエッジ・スペースが6U衛星汎用バスを開発
- AE1bとONGLAISATの2機の衛星を運用開始
- 初期運用後に各衛星の実証実験を予定
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アークエッジ・スペースの6U衛星AE1bとONGLAISATの運用開始
アークエッジ・スペースは6U衛星汎用バスを採用した2機の小型衛星AE1bとONGLAISATを2024年12月9日に国際宇宙ステーションから放出し運用を開始した。両衛星は12月10日に静岡県牧之原市の地上局との初期通信を確立しており、今後1か月程度の初期運用を経て各衛星の実証実験が行われる予定である。[1]
AE1bは花巻スペースプロジェクトの一環として企画され、宮沢賢治の作品にちなんでYODAKAと名付けられた衛星である。2025年2月から3月頃には地上から短歌の上の句と下の句を別々に送信し組み合わせるユニークな実証実験が計画されている。
ONGLAISATは台湾宇宙センターが開発した光学観測装置を搭載しており、準備が整い次第地球観測を実施する計画だ。両衛星は今後数か月にわたって観測やデータ取得などの運用を行い、その状況は随時公開される予定である。
AE1bとONGLAISATの概要
AE1b (YODAKA) | ONGLAISAT | |
---|---|---|
放出日時 | 12月9日17時15分19秒 | 12月9日23時17分12秒 |
ミッション内容 | 短歌の上下句組み合わせ実験 | 地球光学観測 |
実証予定時期 | 2025年2〜3月頃 | 準備完了後随時 |
特徴 | 花巻市の文化を活用 | 台湾との国際協力 |
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6U衛星汎用バスについて
6U衛星汎用バスとは、超小型衛星の標準化された基本システムのことを指す。以下のような特徴を持つプラットフォームである。
- 迅速かつ効率的な多種類複数機生産が可能
- 標準化された設計による信頼性の向上
- 様々なミッション要件に対応可能な柔軟性
アークエッジ・スペースは経済産業省とNEDOの支援を受けてこの6U衛星汎用バスを開発した。衛星量産システムと複数衛星の自動運用システムを組み合わせることで、効率的な衛星開発・運用を実現している。
6U衛星汎用バスの実用化に関する考察
6U衛星汎用バスの実用化は超小型衛星の開発期間短縮とコスト削減に大きな可能性をもたらすものである。標準化された設計と生産システムにより、従来は個別開発が必要だった衛星バスの量産が可能となり、宇宙開発の新たな地平を切り開く可能性を秘めている。
今後は地球観測や衛星通信、月面活動支援など様々なミッションへの展開が期待されるが、各ミッションに最適な性能を確保しながら標準化のメリットを活かすバランスが重要になってくるだろう。特に自動運用システムの信頼性向上と運用コストの低減が課題となる可能性がある。
宇宙産業の裾野を広げる観点からは、教育機関や新規参入企業による活用も見込まれる。標準化されたプラットフォームにより技術的なハードルが下がることで、より多様な主体が宇宙開発に参画できる環境が整うことが期待される。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「アークエッジ・スペース、新開発の6U衛星汎用バスを採用した小型衛星:AE1bおよびONGLAISATの運用開始 | 株式会社アークエッジ・スペースのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000073065.html, (参照 24-12-12).
- 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html
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