スパイダープラスが配筋AI機能を提供開始、建設DXの効率化と品質向上に貢献

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

スパイダープラスが配筋AI機能を提供開始
配筋検査の事前準備作業を8割削減
自社特許技術を活用した独自機能

スパイダープラスの配筋AI機能の詳細

スパイダープラス株式会社は、2024年8月21日より自社特許技術を活用した配筋検査の事前準備作業を自動化するAI機能の提供を開始すると発表した。この機能は建設DXサービス「SPIDERPLUS」の配筋検査機能を導入済みの顧客に対して無償で提供されるものだ。^[1]

本機能は、配筋リストから配筋詳細図面（豆図）を切り出す作業や、切り出した配筋詳細図面を建築図面に設置した検査アイコンと紐づける作業をAIが自動で行う。これにより、従来多くの人手と工数を要していた準備工程の大部分が自動化され、AIが行った作業内容の確認や微調整のみで検査前の事前準備を完了させることが可能となった。

スパイダープラスは2024年4月からBPOサービスでの活用を通じて本機能の提供を行っていたが、機能の追加開発やAI学習を通じた精度向上により、SPIDERPLUSの配筋検査機能を利用する顧客自身が直接利用できるレベルに達したと判断し、今回の顧客提供開始に至った。また、BPOサービスでは本機能活用時の精度をさらに高めるための作業を請け負うことで、より正確な検査業務の支援を行う。

配筋AI機能の特徴まとめ

	機能概要	提供方法	対象顧客	期待効果
主な特徴	配筋検査の事前準備自動化	SPIDERPLUSのオプション	配筋検査機能導入済み顧客	作業効率化と品質向上
技術基盤	自社特許技術活用	無償提供	全国の総合建設業	競争優位性の向上
AI機能	図面切り出しと紐づけ	BPOサービスでの精度向上	SPIDERPLUS利用企業	人手と工数の削減

配筋AI機能に関する考察

スパイダープラスが提供を開始した配筋AI機能は、建設業界のデジタル化を加速させる重要な一歩となる可能性がある。しかし、AIによる自動化が進むことで、従来の技術や経験を持つ作業者のスキルが不要になるのではないかという懸念も生じるかもしれない。この技術革新に伴い、建設業界の労働力の再教育や新たなスキル獲得の必要性が高まる可能性がある。

今後、この配筋AI機能にさらなる改良が加えられ、より複雑な構造や特殊な建築物にも対応できるようになることが期待される。また、AIの判断結果を人間がより容易に理解し、必要に応じて修正できるようなインターフェースの開発も重要になるだろう。さらに、この技術を建設プロセスの他の段階にも応用し、設計から施工、検査に至るまでの一貫したAI支援システムの構築が望まれる。

長期的には、この技術が建設業界の標準となり、業界全体の生産性向上と品質管理の強化につながることが期待される。同時に、AIと人間の協業モデルの確立や、データセキュリティの強化など、新たな課題にも取り組む必要がある。スパイダープラスには、技術開発のリーダーとしてこれらの課題解決に向けた取り組みを進めることが求められるだろう。