公開:

QPS研究所がRocket Labと小型SAR衛星4機の打上げ契約を締結、衛星コンステレーション構築が加速

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

QPS研究所がRocket Labと小型SAR衛星4機の打上げ契約を締結、衛星コンステレーション構築が加速

PR TIMES より


記事の要約

  • QPS研究所がRocket Labと小型SAR衛星4機の打上げ契約を締結
  • 前回契約と合わせ計8機の打上げ契約に拡大
  • 2025年中に6機、2026年に2機の打上げを計画

QPS研究所とRocket Labの小型SAR衛星打上げ契約が拡大

QPS研究所は2025年2月28日、米国Rocket Lab社と新たに小型SAR衛星4機分の打上げ契約を締結したことを発表した。今回の契約により、以前締結した契約と合わせて合計8機の小型SAR衛星「QPS-SAR」をRocket Lab社のロケット「エレクトロン」で打ち上げることになったのだ。[1]

打上げスケジュールについては、2025年中に6機、2026年に2機の打上げを予定しており、最初の打上げは2025年3月に実施される見込みとなっている。なお、8機全てをRocket Lab社が担当するわけではなく、他社のロケットとも調整しながら打上げを進めていく方針だ。

QPS研究所は2005年に福岡で創業され、九州大学での小型人工衛星開発技術をベースに宇宙技術開発を展開している。北部九州を中心とする25社以上のパートナー企業との協力体制のもと、世界トップレベルの小型SAR衛星の開発・運用を行っているのである。

QPS研究所の衛星打上げ計画まとめ

計画内容 詳細
契約内容 小型SAR衛星「QPS-SAR」4機分の打上げ(合計8機)
打上げ予定時期 2025年中に6機、2026年に2機
最初の打上げ 2025年3月予定
使用ロケット Rocket Lab社「エレクトロン」及び他社ロケット
実施企業 QPS研究所(福岡市中央区)
QPS研究所の詳細はこちら

SARについて

SARとは「合成開口レーダー」(Synthetic Aperture Radar)の略称で、電波を使用して地表の画像を取得するレーダーシステムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 雲や噴煙を透過して観測が可能
  • 昼夜を問わず地表の画像取得が可能
  • 高精度な地球観測データの収集が可能

QPS研究所が開発を進める小型SAR衛星は、このSAR技術を活用した世界トップレベルの性能を持つ衛星システムだ。複数機の衛星を運用することで高頻度な地球観測を実現し、地球規模での観測データの収集を可能にしている。

小型SAR衛星打上げ計画に関する考察

QPS研究所がRocket Lab社との契約を拡大したことは、衛星コンステレーション構築の加速を示す重要な動きといえる。複数の小型SAR衛星を軌道に配置することで、より高頻度な地球観測が可能となり、防災や環境モニタリングなどの分野での活用が期待できるだろう。

一方で、複数のロケット事業者との調整による打上げスケジュールの管理は、プロジェクト全体の成否を左右する重要な課題となる。各衛星の軌道投入精度や運用開始時期の最適化など、綿密な計画と調整が必要になってくるだろう。

今後は衛星コンステレーションの運用体制の確立や、収集したデータの活用方法の拡大が重要になってくる。特に北部九州を中心とするパートナー企業との連携を強化し、地域の宇宙産業発展にも貢献することが期待される。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「QPS研究所、米国Rocket Lab(ロケット・ラボ)社と新たに小型SAR衛星4機分の打上げに関して契約を締結 | 株式会社QPS研究所のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000049970.html, (参照 25-03-01).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「コンピュータ」に関するコラム一覧「コンピュータ」に関するニュース一覧
アーカイブ一覧
コンピュータに関する人気タグ
コンピュータに関するカテゴリ
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。