【CVE-2024-13477】WordPressプラグインLTL Freight Quotesに深刻な脆弱性、未認証でのSQLインジェクションが可能に
記事の要約
- LTL Freight Quotes for Unishippersにアップデートが必要
- バージョン2.5.8までのSQLインジェクション脆弱性に対応
- 未認証の攻撃者によるデータベースへのアクセスが可能に
WordPressプラグインLTL Freight Quotes 2.5.8の脆弱性
WordPressプラグイン「LTL Freight Quotes – Unishippers Edition」において、バージョン2.5.8以前に深刻な脆弱性が発見され、2025年2月12日に公開された。この脆弱性は未認証の攻撃者がSQLインジェクションを介してデータベースから機密情報を抽出できる可能性があるものだ。[1]
脆弱性はCVE-2024-13477として識別されており、CVSSスコアは7.5(重要)と評価されている。攻撃者は'edit_id'パラメータを悪用することで既存のSQLクエリに追加のクエリを付加できる状態となっており、ユーザー入力の不十分なエスケープ処理とSQLクエリの準備不足が原因となっている。
この脆弱性はWordPressプラグインの開発者であるenituretechnologyによって確認されており、Colin Xuによって発見された。攻撃の成功には認証が不要であり、ネットワークを介してリモートから実行可能なため、早急な対応が求められる状況となっている。
脆弱性の詳細情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13477 |
影響を受けるバージョン | 2.5.8以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | SQLインジェクション(CWE-89) |
CVSSスコア | 7.5(重要) |
攻撃条件 | 認証不要、ネットワーク経由で実行可能 |
SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのセキュリティ上の脆弱性を悪用する攻撃手法の一つであり、データベースに不正なSQLコマンドを挿入して実行する攻撃のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザー入力値の不適切な処理によって発生する脆弱性
- データベースの改ざんや情報漏洩のリスクが存在
- 適切なエスケープ処理とパラメータ化によって防止可能
CVE-2024-13477の事例では、WordPress用プラグインLTL Freight Quotes – Unishippers Editionにおいて、edit_idパラメータの不適切な処理が原因となってSQLインジェクションの脆弱性が発生している。この脆弱性により、攻撃者は認証なしでデータベースから機密情報を抽出できる状態となっており、早急なアップデートが推奨される。
WordPressプラグインの脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性問題は、エコシステム全体のセキュリティに大きな影響を与える可能性がある重要な課題となっている。特に今回のような認証不要で実行可能な脆弱性は、攻撃者にとって魅力的なターゲットとなり得るため、プラグイン開発者はセキュリティ対策により一層注力する必要があるだろう。
今後はWordPressプラグインのセキュリティ審査プロセスをより厳格化し、リリース前のセキュリティテストを強化することが求められる。また、プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、脆弱性検出ツールの提供なども効果的な対策となり得るため、WordPressコミュニティ全体でセキュリティ意識の向上に取り組むべきだ。
さらに、プラグインのアップデート管理を自動化する仕組みの導入や、脆弱性情報の迅速な共有システムの構築も重要な課題となっている。今回のような事例を教訓に、プラグインのセキュリティライフサイクル全体を見直し、より安全なエコシステムの構築を目指すことが望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13477, (参照 25-02-26).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- 【CVE-2025-1001】RadiAnt DICOM Viewerに証明書検証の脆弱性、医療画像診断への影響に懸念
- 【CVE-2025-1265】ElsetaのVinci Protocol Analyzerに深刻な脆弱性、OSコマンドインジェクションによる権限昇格のリスク
- 【CVE-2024-13725】Keap Official Opt-in Formsに重大な脆弱性、認証不要で任意のファイル実行が可能に
- 【CVE-2024-13691】WordPressテーマUncodeに任意ファイル読み取りの脆弱性、バージョン2.9.1.6以前に影響
- 【CVE-2024-13704】WordPress用Super Testimonialsプラグインにクロスサイトスクリプティングの脆弱性、バージョン4.0.1まで影響
- 【CVE-2024-13795】Ecwid by Lightspeedプラグインに深刻な脆弱性、管理者権限の悪用が可能に
- 【CVE-2025-1283】Dingtian DT-R0シリーズに認証バイパスの脆弱性、複数のバージョンで深刻な影響
- 【CVE-2024-12366】PandasAI 2.4.0にプロンプトインジェクションの脆弱性、リモートコード実行の危険性が明らかに
- 【CVE-2024-13480】FedEx Freight用WordPressプラグインにSQLインジェクションの脆弱性、認証不要で情報漏洩のリスク