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公開：2024-08-24

JICがAbies Ventures Fund IIに15億円を出資、ディープテック領域のスタートアップ支援とユニコーン創出を加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• JICがAbies Ventures Fund IIに15億円のLP投資
• ディープテック領域のスタートアップ支援を強化
• グローバル展開とユニコーン創出を目指す

JICによるAbies Ventures Fund IIへのLP投資

株式会社産業革新投資機構（JIC）は、Abies Ventures株式会社が運営するAbies Ventures Fund II 投資事業有限責任組合（AVF II）に対し、15億円のLP投資を行うことを2024年8月22日に決定した。この投資は、Society 5.0に向けたディープテック領域における新規事業の創造推進とユニコーンスタートアップの創出を目指すものだ。^[1]

JICは、オープンイノベーションによる企業の成長と競争力強化に対する資金供給を通じて、民間投資の促進や投資人材の育成を行っている。AVF IIへの投資は、ディープテック領域へのリスクマネー供給拡大とSociety 5.0に向けた新規事業や新産業創造への貢献を企図している。

Abiesは、ロボティクス／モビリティ、高度情報処理／通信技術、新素材／環境技術、宇宙という4つの技術領域に投資セクターを特定している。JICは、AVF IIへのLP出資を通じて、国内ディープテック・スタートアップのグローバル展開支援の促進とユニコーンスタートアップ創出を期待している。

Abies Ventures Fund IIの概要

ディープテックについて

ディープテックとは、高度な科学技術や工学に基づいた革新的な技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 長期的な研究開発が必要な先端技術
• 社会課題の解決に大きなインパクトをもたらす可能性
• 研究開発から上市まで長期間と多額の資金を要する

JICが投資するAVF IIは、ディープテック領域のスタートアップに特化したファンドである。特にロボティクス／モビリティ、高度情報処理／通信技術、新素材／環境技術、宇宙という4つの技術領域に注力しており、これらの分野における革新的な技術の社会実装とグローバル展開を支援することで、日本発のユニコーン企業創出を目指している。

JICのAbies Ventures Fund II投資に関する考察

JICによるAVF IIへの投資は、日本のディープテック領域におけるイノベーション促進に大きな意義を持つ。特に、長期的な視点と大規模な資金が必要なディープテック分野において、JICのような公的機関の支援は民間投資を呼び込む重要な触媒となるだろう。一方で、ディープテック企業の成長には技術開発だけでなく、ビジネスモデルの構築や市場開拓も課題となる。

今後、AVF IIを通じた投資先企業の成長を加速させるためには、技術面だけでなく経営面でのサポートも重要になるだろう。特に、グローバル市場を見据えた戦略立案や海外パートナーとの連携強化など、国際競争力を高めるための支援が求められる。また、ディープテック分野の特性上、規制対応や知的財産戦略などの専門的なサポートも必要になると考えられる。

JICには、単なる資金提供にとどまらず、ディープテック・エコシステムの構築者としての役割も期待される。大学や研究機関、大企業、ベンチャーキャピタルなど、多様なプレイヤーを巻き込んだオープンイノベーションの場を創出し、日本のディープテック産業全体の底上げにつながる取り組みを推進してほしい。これにより、世界をリードする技術革新と新産業創出の実現が期待できるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Abies Ventures Fund II 投資事業有限責任組合へのLP投資について | 株式会社産業革新投資機構のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000126311.html, (参照 24-08-24).

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