デザイン

DESIGN

公開：2024-08-24

カンコー学生服らがSDGsアートバス企画を実施、子どもたちの作品が岡山⇔玉野間を1年間走行

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• カンコー学生服らがSDGsアートバスを企画
• 子どもたちが制服の余り布でアート作品を制作
• 完成したバスが1年間岡山⇔玉野間を運行

カンコー学生服らによるSDGsアートバス企画の実施

カンコー学生服は青木被服、両備バスカンパニーと共同で、地元企業とSDGsを学ぶワークショップを2024年8月9日、10日に実施した。このワークショップでは、制服やデニムの余り布を使用したアート作品を子どもたちが作成し、それらをバスに飾り付けるという取り組みが行われた。完成したバスは2024年8月22日に出発式が執り行われ、SDGsアートバスとして路線を走ることになっている。^[1]

バスの注目ポイントとして、子どもたちが作成した自由な発想のアート作品約25点が展示されている点が挙げられる。さらに、席によって異なるデザインのヘッドレストカバーや、デニムを使用した天井装飾など、ユニークな内装が施されている。また、停車ボタンの音声には、ワークショップに参加した子どもたちの元気な声が使用されており、乗客を楽しませる工夫が凝らされている。

このSDGsアートバス企画は、両備グループが推進する「進（シン）・宇宙一面白い公共交通を目指すプロジェクト」の一環として実施された。AOHARE（アオハレ）号と名付けられたこのバスは、地域の人口減少や少子化といった課題に対し、企業が持つリソースやノウハウを活用して地域を盛り上げ、持続可能な地域づくりに貢献することを目指している。

SDGsアートバス企画の概要

カンコー学生服の公式サイトはこちら

SDGsについて

SDGsとは、「Sustainable Development Goals（持続可能な開発目標）」の略称で、2015年9月の国連サミットで採択された国際目標である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットで構成
• 環境、経済、社会の3側面を統合的に解決することを目指す
• 「誰一人取り残さない」を理念とし、あらゆる主体の参加を重視

本企画では、SDGsの12番「つくる責任 つかう責任」に焦点を当てている。カンコー学生服と青木被服は、廃棄物を出さないよう努力しているが、どうしても出てしまう余り布を有効活用することで、持続可能な生産と消費のパターンを確保するという目標に貢献している。このような取り組みは、子どもたちにSDGsの重要性を実感させる良い機会となっている。

SDGsアートバス企画に関する考察

SDGsアートバス企画の良い点として、子どもたちが楽しみながらSDGsや地元企業について学べる点が挙げられる。アート作品の制作を通じて、廃棄物の削減や資源の有効活用について実践的に学ぶことができ、環境意識の向上につながるだろう。また、完成したバスが実際に路線を走ることで、地域住民にもSDGsの重要性を広く伝えることができる点も評価できる。

しかし、今後の課題として、この取り組みの継続性や拡大可能性が挙げられる。1年間の運行後、どのようにこの活動を発展させていくかが重要になってくるだろう。解決策としては、定期的なワークショップの開催や、他の路線バスへの展開、さらには他の地域や企業との連携などが考えられる。これにより、SDGsへの取り組みを持続的に行い、より広範囲に影響を与えることができるだろう。

今後期待したいのは、この企画を通じて生まれた子どもたちのアイデアや感性を、実際の製品開発やサービス改善に活かしていくことだ。例えば、子どもたちが考案したデザインを制服やバスの内装に取り入れるなど、次世代の視点を取り入れた持続可能なものづくりにつなげていくことができるだろう。このような取り組みが、地域の活性化と持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩となることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「子どもたちが作成したアートがバスを彩り、路線を走る！地域の産業やSDGsを学ぶワークショップから生まれた「SDGsアートバス」　～カンコー学生服×青木被服×両備ホールディングス共催～ | 菅公学生服株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000149.000085588.html, (参照 24-08-24).

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