匝瑳市がおいくらと連携し不要品リユース事業を開始、廃棄物削減と循環型社会形成へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

匝瑳市が「おいくら」と連携開始
不要品リユース事業で廃棄物削減へ
循環型社会の形成を目指す取り組み

匝瑳市とマーケットエンタープライズのリユース事業連携

千葉県匝瑳市とマーケットエンタープライズは、2024年9月2日より地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートした。この連携では、マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用し、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築することで、匝瑳市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指している。^[1]

匝瑳市では、ごみの減量を課題として捉えており、廃棄物削減につながるリユース施策導入の可能性を模索していた。一方、マーケットエンタープライズは、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、官民の垣根を超えたSDGsへの取り組みに注力してきた。両者のニーズが合致したことで、「おいくら」を用いた今回の取り組みが実現したのだ。

「おいくら」は、不要品の買取価格を一括で比較できるリユースプラットフォームで、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼が可能だ。手軽さが好評で、2024年1月末日時点で約120万人が利用している。匝瑳市民は9月2日15時より、市のホームページから直接「おいくら」の一括査定申し込みが可能になる。

匝瑳市とおいくらの連携による効果

	市民メリット	環境への影響	行政メリット
主な効果	不要品の簡易売却	廃棄物削減	処理コスト削減
サービス特徴	出張買取対応可能	リユース促進	費用負担なし
対象品目	粗大ごみ、家電製品など	二次流通の活性化	回収対象外品目も対応

匝瑳市ホームページの詳細はこちら

リユースプラットフォームについて

リユースプラットフォームとは、不要品の売買を仲介するオンラインサービスのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

複数の買取業者からの一括査定が可能
ユーザーの利便性を高める出張買取サービスの提供
環境負荷低減に貢献する循環型経済の促進

「おいくら」は、マーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームで、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼ができる。不要品を売りたい人が「おいくら」を通して査定依頼をすると、買取価格を比較することができ、一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが特徴だ。

匝瑳市とおいくらの連携に関する考察

匝瑳市と「おいくら」の連携は、地方自治体のごみ減量化策として画期的な取り組みだ。従来の粗大ごみ処理では、市民が直接施設に持ち込む必要があり、高齢者や車を持たない市民にとって大きな負担となっていた。この連携により、出張買取サービスを通じて、そうした市民でも簡単に不要品を処分できるようになり、市民サービスの向上につながるだろう。

一方で、この取り組みが成功するためには、市民への周知徹底が不可欠だ。リユースプラットフォームの利用に不慣れな高齢者や、インターネットを日常的に使用しない層へのアプローチが課題となる可能性がある。市は広報誌やイベントなどを通じて、「おいくら」の使い方や利点を丁寧に説明し、幅広い年齢層の市民がサービスを利用できるよう支援する必要があるだろう。

今後、この取り組みが成功すれば、他の自治体にも同様の連携が広がる可能性がある。リユース事業者と自治体の協力は、単なるごみ減量化だけでなく、地域経済の活性化や環境教育の推進にもつながる可能性を秘めている。匝瑳市の取り組みが、持続可能な循環型社会の実現に向けたモデルケースとなることを期待したい。