IVIAがIT検証技術者認定試験アシスタントクラスを発表、IBT方式で24時間受験可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

IVIAがIT検証技術者認定試験を実施
アシスタントクラス資格試験が初心者向け
IBT方式で24時間受験可能な試験体制

IVEC認定試験アシスタントクラスの概要と特徴

IT検証産業協会（IVIA）は、IT装置やITシステム、ITサービスの品質確保に必要なスキルを判定するIVEC認定試験を2024年9月5日に発表した。この試験は5つのクラスが用意されており、今回は初心者向けのアシスタントクラス試験に焦点を当てている。IoT技術の活用により、ITシステムの大規模化・複雑化が進み、重大なトラブルが多発している現状を踏まえ、システム開発スキルだけでなくIT検証の専門知識習得の必要性が高まっているのだ。^[1]

アシスタントクラス試験の取得メリットは多岐にわたる。ソフトウェアテストの基礎知識やテストマインドが身につくだけでなく、テスト自動化技術やIoTにおけるテストの視点など、専門的な知識も習得可能だ。これにより、スマホアプリやWEBシステム、様々なITシステム、ITサービスの品質確保に必要なスキルを効果的に身につけることができる。

受験方式にも特徴がある。IBT（Internet Based Testing）方式を採用しており、指定の試験会場に行く必要がなく、自宅や学校、オフィスなどで24時間いつでも受験可能だ。また、学生割引や団体割引など、受験料の割引制度も用意されている。試験問題は全て4択問題で、40問を60分で解答する形式となっている。

IVEC認定試験アシスタントクラスの概要

項目	詳細
試験名	IT検証技術者認定試験（IVEC）アシスタントクラス
実施団体	IT検証産業協会（IVIA）
対象者	IT検証の初心者（初めてIT検証に携わる方や開発者、学生）
試験方式	IBT（Internet Based Testing）方式
試験時間	60分
問題数	40問（全て4択問題）
受験期間	2024年5月27日から2025年3月24日

IVEC認定試験の詳細はこちら

IBTについて

IBTとは「Internet Based Testing」の略称で、インターネットを利用して実施される試験方式のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

時間や場所の制約が少なく、柔軟な受験が可能
即時採点や結果通知が可能な場合が多い
ペーパーレス化による環境負荷の低減

IVEC認定試験のアシスタントクラスでは、このIBT方式を採用している。受験者は指定の試験会場に出向くことなく、自宅や学校、オフィスなどで24時間いつでも受験することができる。これにより、受験者の都合に合わせた柔軟な試験スケジュールの設定が可能となり、より多くの人がIT検証技術者認定試験にアクセスしやすくなっている。

IVEC認定試験アシスタントクラスに関する考察

IVEC認定試験アシスタントクラスの導入は、IT業界における人材育成と品質保証の観点から非常に重要な取り組みだといえる。特にIoT技術の普及に伴い、ITシステムの複雑化が進む中で、開発スキルだけでなく検証スキルを持つ人材の需要が高まっている。この試験を通じて、より多くの人がIT検証の基礎を学び、実践的なスキルを身につけることができるようになるだろう。

一方で、IBT方式の採用により受験の敷居は下がるものの、オンライン試験特有の課題も考えられる。例えば、本人確認の厳格性や不正行為の防止など、試験の信頼性を担保するための対策が必要となるだろう。また、ネットワーク環境や使用デバイスによる受験者間の不公平が生じないよう、技術的な対応も求められる。これらの課題に対しては、顔認証技術の導入や、受験環境のモニタリングシステムの開発など、新たな技術の活用が解決策となり得るだろう。

今後は、アシスタントクラスの上位クラスへのステップアップを支援するプログラムや、実際の業務で役立つ実践的な問題の導入など、より充実したカリキュラムの開発に期待したい。また、IT検証技術者の資格が業界で広く認知され、キャリアアップや待遇改善につながるような仕組みづくりも重要だ。IVIAには、この試験制度を通じてIT業界全体の底上げと、安全・安心なIT社会の実現に向けた取り組みを継続してほしい。