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公開：2024-07-18

harmoがシステムを大幅リニューアル、医療DXに対応しPHRサービスを強化

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• harmoがシステムを大幅リニューアル
• PHRサービスとしての機能を強化
• 多職種連携を実現する仕様に変更

harmoシステムの大幅リニューアルによる医療DX対応

harmo株式会社は、医療DXに対応するために「harmoシステム」と「harmoおくすり手帳」を大幅にリニューアルした。このリニューアルにより、PHRサービスとしての地域単位での利用や多職種連携を実現する仕様へと変更された。これは、政府の「経済財政運営と改革の基本方針2024」に沿った動きであり、医療現場における質の高い医療提供と効率性の両立を目指すものだ。^[1]

新しいシステムでは、従来必要だったタブレットや無線LANルーターなどの機器が不要となり、施設に備え付けの既存のパソコン1台で使用可能になった。これにより、初期コストが大幅に削減され、設置や運用が簡素化された。また、レセコンや薬歴システムなどを利用中のパソコンにソフトウェアとして導入でき、複数のパソコンで同時に閲覧することも可能になった。

PHR（Personal Health Record）とは

PHR（Personal Health Record）とは、個人が自身の健康・医療情報を管理し活用するための仕組みのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 個人が自身の健康・医療情報を一元管理できる
• 医療機関や薬局とのデータ共有が可能
• 健康管理や予防医療に活用できる
• 医療の質の向上や効率化に貢献する
• 個人情報保護の観点から厳重な管理が必要

PHRは個人の健康データを統合し、それを本人や医療提供者が活用することで、より良い医療サービスの提供や健康管理を実現する。harmoシステムのリニューアルは、このPHRの概念を取り入れ、より使いやすく効果的なサービスを目指したものと言える。

harmoおくすり手帳の機能拡充と利便性向上

harmoおくすり手帳も大幅な仕様変更が行われ、一般利用者にとってより使いやすいものとなった。新たに追加された手帳提示機能により、スマートフォン1台でPHR情報の管理や開示が可能になった。具体的には、アプリを使用して薬局・医療機関の受付カウンターに設置されているharmo専用二次元コードを読み込むだけで、harmoシステムに瞬時にPHR情報を表示できるようになった。

さらに、マイナポータルとの連携機能が追加され、過去3年分までの服薬記録をharmoおくすり手帳に取り込むことが可能になった。家族共有機能も改善され、薬局を介さずにアカウントの本登録や家族登録ができるようになり、最大10人まで登録可能となった。OTC医薬品の登録も簡略化され、JANコードを読み込むだけで簡単に登録できるようになった。

harmoシステムリニューアルに関する考察

harmoシステムのリニューアルは、医療DXの推進と患者の利便性向上に大きく寄与すると考えられる。しかし、今後はデータセキュリティの強化や、異なる医療機関・薬局間でのデータ互換性の確保が課題となる可能性がある。個人情報保護法の遵守や、サイバーセキュリティ対策の強化が不可欠だ。

今後追加してほしい機能としては、AI技術を活用した服薬指導支援や、患者の生活習慣データとの連携が挙げられる。これにより、より個別化された医療サービスの提供が可能になるだろう。また、緊急時に医療従事者が迅速に患者の医療情報にアクセスできる機能の実装も期待される。

harmoシステムの進化により、医療現場の効率化と患者のQOL向上が期待できる。今後は、より多くの医療機関や薬局がこのシステムを採用し、地域全体で連携することで、包括的な医療サービスの提供が実現するだろう。また、患者自身が自己の健康管理に積極的に関与できるようになり、予防医療の推進にも貢献すると考えられる。

このリニューアルは、医療従事者と患者の双方に恩恵をもたらす。医療従事者にとっては業務効率の向上と情報共有の円滑化が、患者にとっては自己の健康情報の一元管理と医療サービスへのアクセス向上が実現する。一方で、高齢者や情報技術に不慣れな人々にとっては、新システムへの適応に課題が生じる可能性がある。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「harmo、システムリニューアルで医療DXに対応　ガイドラインに沿った電子版お薬手帳サービスに掲載 | シミックホールディングス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000051375.html, (参照 24-07-18).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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