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公開：2024-09-10

TOWINGがカーボンクレジット予約販売の特許を国内登録、海外展開と業務提携先を募集

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• TOWINGがカーボンクレジット予約販売の特許を国内登録
• バイオ炭由来のカーボンクレジット創出・販売を展開
• 海外での特許登録活動と業務提携先を募集

TOWINGのカーボンクレジット予約販売特許が国内登録完了

株式会社TOWINGは、カーボンクレジットの予約販売に関するビジネスモデル特許（特許第7138390号）の国内登録を完了し、海外登録に向けた活動を開始したことを2024年9月9日に発表した。この特許は、カーボンクレジットの需給調整に関するもので、販売者が購入者からの予約を受け付け、複数のクレジット創出プロジェクトを調整して予約分のクレジットを用意する仕組みを対象としている。^[1]

TOWINGは、農林水産省が制定した「みどりの食料システム法」に対応するため、土壌改良資材である高機能バイオ炭「宙炭（そらたん）」の開発販売と、バイオ炭由来のカーボンクレジットの創出・販売を行っている。本特許は、バイオ炭や水田の中干しなどの農業分野だけでなく、ブルーカーボンや森林クレジット、再生可能エネルギー由来のクレジットなど、幅広いカーボンクレジットの需給調整・創出活動に適用可能だ。

今後、TOWINGは北中南米、東南アジア、EU地域など、幅広く宙炭事業の展開を見込んでおり、カーボンクレジットの組成・販売も併せて同地域で展開する予定だ。また、本特許を国内外でより広く活用するため、カーボンクレジットの創出・販売を予定している企業との協業・業務提携や、ライセンス提供を希望する企業を募集している。

TOWINGのカーボンクレジット特許の特徴まとめ

TOWINGの公式サイトはこちら

カーボンクレジットについて

カーボンクレジットとは、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出削減量や吸収量を定量化し、取引可能な形にしたものを指している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 温室効果ガス排出削減・吸収プロジェクトから生成される
• 企業や国がカーボンオフセットに活用可能
• 国際的な取引市場が存在し、価格変動がある

TOWINGが取り組むバイオ炭由来のカーボンクレジットは、農業分野での温室効果ガス削減に貢献する。バイオ炭を農地に施用することで、炭素を長期的に土壌中に固定できるため、大気中の二酸化炭素削減につながる。このようなプロジェクトから生成されるクレジットは、企業の脱炭素化目標達成に活用されている。

TOWINGのカーボンクレジット特許に関する考察

TOWINGのカーボンクレジット予約販売特許は、クレジット市場の需給バランスを改善し、取引の効率化に貢献する可能性がある。特に、複数のプロジェクトを組み合わせて予約分のクレジットを確保する仕組みは、クレジット供給の安定化につながるだろう。一方で、クレジットの品質管理や価格設定の透明性確保が課題となる可能性があり、これらに対する明確な基準や監査システムの構築が重要となるだろう。

今後、この特許技術を活用したプラットフォームの構築が期待される。例えば、AIを活用して最適なプロジェクトの組み合わせを提案したり、ブロックチェーン技術を用いてクレジットの追跡可能性を高めたりすることで、より信頼性の高いクレジット取引システムが実現できるかもしれない。また、中小企業や個人でも気軽にカーボンオフセットに参加できるような小口取引の仕組みを導入することで、カーボンクレジット市場の裾野を広げられる可能性もある。

TOWINGの海外展開に伴い、各国・地域の規制や市場特性に合わせた柔軟な運用が求められるだろう。特に途上国での展開においては、現地の農業慣行や環境条件を考慮したクレジット創出プロジェクトの設計が重要となる。また、国際的な基準との整合性を確保しつつ、各地域の特性を活かしたクレジットの差別化戦略も検討する必要があるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「株式会社TOWING 、カーボンクレジットの予約販売・創出に関するビジネスモデル特許を国内登録完了、海外登録に向けた活動に移行 | 株式会社TOWINGのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000081010.html, (参照 24-09-10).

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