ダイブがフィリピンで日本語教育プログラムを開始、観光系学部卒業生40名が特定技能ビザ取得を目指す
PR TIMES より
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記事の要約
- ダイブがフィリピンで日本語教育プログラムを開始
- 観光系学部卒業生40名が特定技能ビザ取得を目指す
- セブ工科大学と新たにMOU(協力覚書)を締結
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ダイブによるフィリピンでの日本語教育プログラム開始
株式会社ダイブは、フィリピンの観光系学部卒業生を対象に、特定技能「宿泊」分野でのビザ取得および日本の宿泊施設での就業を目指す日本語教育プログラムを2024年8月に開始した。このプログラムは40名の受講生を迎え、約5カ月間の日本語教育を経て年内に特定技能試験の受験を予定している。[1]
ダイブは、既にMOU(協力覚書)を締結しているミンダナオ大学に加え、新たにセブ工科大学とも協力関係を構築した。セブ工科大学は観光学やホスピタリティ管理に注力しており、学生は観光業界での実践的なスキルを習得できる。このプログラムを通じて、日本語能力と専門知識を兼ね備えた人材の育成を目指している。
本取り組みの背景には、特定技能ビザ取得における日本語能力要件のハードルがある。ダイブは、観光業に関する高い知識とスキルを持ち、英語での対応も可能な外国人人材を日本の旅館・ホテルへ紹介することで、日本の観光業における人手不足解消の一助となることを目指している。プログラムは今回限りではなく、受講希望者が一定数集まり次第、随時実施される予定だ。
日本語教育プログラムの概要
項目 | 詳細 |
---|---|
開始時期 | 2024年8月 |
受講生数 | 40名 |
対象者 | 観光系学部卒業生 |
プログラム期間 | 約5カ月間 |
目標 | 特定技能「宿泊」分野のビザ取得 |
試験受験予定 | 2024年内 |
協力大学 | ミンダナオ大学、セブ工科大学 |
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特定技能ビザについて
特定技能ビザとは、2019年に新設された就労ビザの一つで、特定の産業分野で即戦力として働く外国人材を受け入れるためのものだ。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 特定技能1号と特定技能2号の2種類がある
- 宿泊分野では日本語能力試験N4以上が要件
- 特定の専門性・技能を持つ人材が対象
特定技能「宿泊」分野1号の在留資格では、「宿泊分野特定技能1号評価試験」の合格が必須となっている。この試験に合格することで、宿泊分野の業務において一定の専門性・技能を用いて即戦力として稼働するために必要な知識や経験を有すると認められ、業務上必要な日本語能力水準を要するものと評価される。
フィリピンでの日本語教育プログラムに関する考察
ダイブが開始したフィリピンでの日本語教育プログラムは、日本の観光業界における人材不足解消に向けた効果的なアプローチだと言える。観光系学部の卒業生を対象としているため、既に業界知識を持つ人材に日本語能力を付与することで、即戦力となる人材の育成が期待できる。一方で、文化の違いや日本特有のおもてなし精神の理解など、言語以外の面でのギャップを埋める取り組みも必要になるだろう。
今後の課題としては、プログラム修了者の日本での定着率向上が挙げられる。言語や文化の違いによるストレスや、期待と現実のギャップなどにより、せっかく育成した人材が早期に帰国してしまう可能性がある。これに対しては、来日後のフォローアップ体制の整備や、日本の職場文化に関する事前教育の充実などが解決策として考えられる。また、キャリアパスの明確化や、長期的な在留を視野に入れた支援策の検討も重要だ。
将来的には、このプログラムを通じて育成された人材が、日本とフィリピンの観光産業の架け橋となることが期待される。両国の文化や観光資源に精通した人材が増えることで、インバウンド観光の質的向上や、両国間の観光交流の活性化につながる可能性がある。ダイブには、単なる人材派遣にとどまらず、国際的な観光人材の育成という視点でプログラムを発展させていってほしい。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「フィリピンで外国人人材向け日本語教育プログラムを開始/来春の日本入国、宿泊施設での就労に向けて観光系学部卒業生40名が受講 | 株式会社ダイブのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000197.000034289.html, (参照 24-09-12).
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