D2CとD2C Rがコネパス広告を提供開始、Cookieレス環境下でのリターゲティング広告を実現
PR TIMES より
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記事の要約
- D2CとD2C RがCookieレス対応の「コネパス広告」提供開始
- ドコモのポストCookieソリューション「コネパス」を活用
- 一般媒体への配信拡大とAI機能搭載で効果向上
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D2CとD2C Rによる「コネパス広告」の提供開始
株式会社D2Cと株式会社D2C Rは、NTTドコモが提供するポストCookieソリューション「docomo connecting path™」を活用したリターゲティング広告の新メニュー「コネパス広告」の提供を2024年9月11日に開始した。本メニューは「docomo Ad Network」のパフォーマンス広告の一つであり、Cookieレス環境下でも持続可能なターゲティング広告配信と広告効果の計測を提供する。[1]
コネパス広告では、株式会社fluctと連携することで、ドコモ運営媒体以外の優良な一般媒体(1,500以上のメディア/総PV約330億)への配信面を拡大している。さらに、管理画面で設定した目標CPAや上限CPMに基づいて自動的に入札を行い、コンバージョン数を最大化する自動入札機能を実装している。
また、「コネパスダッシュボード」というサービスも提供開始された。このダッシュボードでは、コネパスで識別したオーディエンス(クライアント企業サイトの来訪ユーザー)をドコモデータを用いて可視化し、広告出稿のプランニングなどに活用することができる。D2Cグループは今後も、ポストCookieを始めとしたクライアント企業の様々な課題に対応する商品開発に取り組んでいく方針だ。
コネパス広告の主な特徴
機能 | 利点 | |
---|---|---|
Cookieレス対応 | IPアドレス等を用いたユーザー識別 | Safari等でのターゲティング広告配信可能 |
配信面拡大 | fluct社との連携 | 1,500以上の一般媒体へ配信可能 |
AI機能 | 自動入札機能 | コンバージョン数の最大化 |
データ活用 | コネパスダッシュボード | オーディエンスの可視化と活用 |
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ゼロパーティーデータについて
ゼロパーティーデータとは、ユーザーの明示的な同意のもとで収集される個人情報のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの明示的な同意に基づくデータ収集
- プライバシー保護と広告効果の両立が可能
- Cookieに依存しないユーザー識別方法
コネパス広告で使用される「docomo connecting path™」は、ゼロパーティーデータを活用したソリューションの一つである。dアカウントを持つユーザーからの事前同意のもと、ドコモが発行するIPアドレス等を用いてユーザー識別を行う。これにより、Cookieレス環境下でもターゲティング広告の配信や効果計測が可能となり、プライバシーに配慮しつつ効果的な広告運用を実現している。
コネパス広告に関する考察
コネパス広告の導入は、Cookieレス時代に向けた広告業界の重要な一歩となるだろう。ユーザーのプライバシー保護と効果的な広告配信の両立を実現する本サービスは、広告主にとって大きな価値を提供する可能性が高い。一方で、IPアドレスを用いたユーザー識別には、デバイス共有時の精度低下やIPアドレスの変更による追跡の困難さなどの課題が存在する可能性がある。
これらの課題に対しては、機械学習を活用したユーザー行動予測モデルの精緻化や、複数の識別子を組み合わせたハイブリッドアプローチの採用などが解決策として考えられる。今後、コネパス広告にはよりきめ細かなセグメンテーション機能や、クロスデバイス対応の強化が期待される。さらに、プライバシー保護技術の進化に合わせて、データの匿名化やローカル処理の拡充なども重要な開発ポイントとなるだろう。
広告業界全体としては、コネパス広告のようなポストCookieソリューションの登場により、新たな標準化の動きが加速する可能性がある。各社が独自のソリューションを開発する中で、業界横断的な規格の策定や、データの相互運用性の確保が重要な課題となるだろう。D2CグループにはこうしたTechフォロワーとしてPoCを重ねつつ、業界をリードする存在として、オープンな技術開発と情報共有を進めていくことを期待したい。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「Cookieレス環境に対応したリターゲティング広告の新メニュー「コネパス広告」の提供を開始 | 株式会社D2Cのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000012049.html, (参照 24-09-12).
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