セキュリティ

SECURITY

公開：2024-09-12

みずほ銀行がWeb口座開設サービスを開始、TRUSTDOCKとSocioFutureがeKYC本人確認サービスを提供しセキュリティと利便性を向上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• みずほ銀行がWeb口座開設サービスを開始
• TRUSTDOCKとSocioFutureがeKYC本人確認サービスを提供
• マイナンバーカードによる公的個人認証サービスを導入

みずほ銀行のWeb口座開設サービス開始とeKYC本人確認サービスの導入

みずほ銀行は2024年9月11日より、リモート口座開設の新システム「Web口座開設」の提供を開始した。このサービスでは、TRUSTDOCKとSocioFutureが提供するeKYC本人確認サービスが採用されており、オンラインで完結する口座開設が可能となっている。最短で申込当日の口座開設が実現し、15歳未満のお子さまの口座開設にも対応するなど、Webによる口座開設の利便性が大幅に向上した。^[1]

新システムの特徴として、マイナンバーカードのICチップを読み取って行う公的個人認証サービス（JPKI）の導入が挙げられる。マイナンバーカードのICチップに搭載された電子証明書を利用することで、本人確認書類の偽造や他人によるなりすまし、データの改ざんといった不正を防止し、安全かつ確実な本人確認を実現している。この機能により、本人確認のための顔写真の撮影が不要となり、手続きがよりスムーズに行えるようになった。

TRUSTDOCKは、みずほ銀行の「Web口座開設」システム上で公的個人認証による本人確認を可能にする本人確認用のスマートフォンアプリやAPI等のeKYCツールを提供している。一方、SocioFutureは、TRUSTDOCKのeKYCツールを利用してお客様のeKYC本人確認のためのBPO業務を提供している。両社の連携により、24時間365日稼働するセンターを活用し、お客さまのニーズに的確に対応する体制が整備されている。

Web口座開設サービスの主な特徴

eKYCについて

eKYCとは、「electronic Know Your Customer」の略称で、オンラインで顧客の本人確認を行うプロセスのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 顧客がオンラインで身分証明書を提出し、本人確認が可能
• AIや機械学習技術を活用し、偽造や改ざんを高精度で検知
• 非対面で迅速かつ安全な本人確認プロセスを実現

みずほ銀行のWeb口座開設サービスでは、TRUSTDOCKとSocioFutureが提供するeKYC本人確認サービスが採用されている。このサービスでは、マイナンバーカードのICチップに搭載された電子証明書を利用することで、高度なセキュリティを確保しつつ、顧客の利便性を向上させている。eKYCの導入により、金融機関は顧客獲得プロセスを効率化し、コンプライアンス要件を満たしながら、より良い顧客体験を提供することが可能になっている。

みずほ銀行のWeb口座開設サービスに関する考察

みずほ銀行のWeb口座開設サービスは、デジタル化が進む金融業界において先進的な取り組みであり、顧客の利便性向上と業務効率化の両立を実現している点が評価できる。特にマイナンバーカードを活用した公的個人認証サービスの導入は、本人確認プロセスの信頼性を高めつつ、手続きの簡素化を実現している。今後、他の金融機関も同様のサービスを導入する可能性が高く、業界全体のデジタルトランスフォーメーションが加速することが予想される。

一方で、セキュリティリスクの観点からは、オンラインでの本人確認プロセスにおける脆弱性の発見や、新たな手法による不正アクセスの試みなどが懸念される。これらの課題に対しては、継続的なセキュリティ対策の強化と、AIやブロックチェーン技術の活用による不正検知システムの高度化が解決策として考えられる。また、利用者のデジタルリテラシー向上に向けた教育プログラムの提供も重要だろう。

今後の展開としては、他の行政サービスとの連携や、クロスボーダー取引への対応など、さらなる機能拡張が期待される。また、生体認証技術の進化に伴い、マイナンバーカードと組み合わせたマルチファクター認証の導入も視野に入れるべきだ。金融サービスのデジタル化が進む中、みずほ銀行には先駆者としての役割を果たし、業界全体の発展に寄与することを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「みずほ銀行「Web口座開設」の取扱開始ならびにマイナンバーカードによる公的個人認証サービスの導入について～TRUSTDOCK・SocioFutureがeKYC本人確認サービスを提供～ | 株式会社TRUSTDOCKのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000301.000033766.html, (参照 24-09-12).

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