【CVE-2024-0113】NVIDIAの複数製品にパストラバーサルの脆弱性、情報漏洩やDoSのリスクあり
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記事の要約
- NVIDIAの複数製品にパストラバーサルの脆弱性
- mellanox os、onyx、skywayなど影響を受ける
- 情報取得、改ざん、DoS状態のリスクあり
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NVIDIAの複数製品におけるパストラバーサル脆弱性の発見
NVIDIAは、mellanox os、onyx、skyway等の複数製品にパストラバーサルの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性はCVSS v3による深刻度基本値が8.8(重要)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃に必要な特権レベルは不要だが、利用者の関与が必要とされている。[1]
影響を受けるシステムには、mellanox os 3.10.4500未満、3.12.1002未満、3.11.0000より大きい3.11.2302まで、onyx 3.10.4504未満、metrox-2 3.12.1002未満、metrox-3 xc 18.2.2300未満、skyway 8.1.4500未満、8.2.2300未満が含まれる。この脆弱性により、攻撃者は情報を取得したり、改ざんしたり、さらにはサービス運用妨害(DoS)状態を引き起こす可能性がある。
NVIDIAはこの脆弱性に対処するため、ベンダアドバイザリやパッチ情報を公開している。ユーザーは参考情報を確認し、適切な対策を実施することが推奨される。この脆弱性はCVE-2024-0113として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはパス・トラバーサル(CWE-22)に分類されている。
NVIDIAの脆弱性影響製品まとめ
製品名 | 影響を受けるバージョン |
---|---|
mellanox os | 3.10.4500未満、3.12.1002未満、3.11.0000より大きい3.11.2302まで |
onyx | 3.10.4504未満 |
metrox-2 | 3.12.1002未満 |
metrox-3 xc | 18.2.2300未満 |
skyway | 8.1.4500未満、8.2.2300未満 |
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パストラバーサルについて
パストラバーサルとは、攻撃者がアプリケーションの意図しないディレクトリにアクセスできてしまう脆弱性のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- ファイルシステム内の任意のファイルにアクセス可能
- 機密情報の漏洩や改ざんのリスクが高い
- 適切な入力検証がないシステムで発生しやすい
NVIDIAの製品で発見されたこの脆弱性は、CVSSスコアが8.8と高く評価されており、攻撃の複雑さも低いとされている。この脆弱性を悪用されると、攻撃者は権限のないファイルにアクセスし、情報を取得したり改ざんしたりする可能性がある。また、サービス運用妨害(DoS)状態を引き起こす危険性もあり、早急な対策が必要とされている。
NVIDIAの脆弱性対応に関する考察
NVIDIAが複数の製品でパストラバーサルの脆弱性を公開したことは、セキュリティ透明性の観点から評価できる。しかし、影響を受ける製品が多岐にわたることから、ユーザー側の対応負担が大きくなる可能性がある。今後は、脆弱性の早期発見と迅速な修正パッチの提供が求められるだろう。
一方で、この脆弱性の公開により、攻撃者がこの情報を悪用するリスクも高まっている。特に、パッチ適用が遅れている組織や、レガシーシステムを使用し続けている環境が標的となる可能性がある。NVIDIAには、ユーザーへの継続的な注意喚起と、脆弱性対策の重要性について啓発活動を行うことが期待される。
長期的には、NVIDIAがセキュリティ・バイ・デザインの原則に基づいて製品開発を行い、脆弱性の発生そのものを減らす取り組みが必要だろう。また、AIやマシンラーニングを活用した自動脆弱性検出システムの導入など、より効率的かつ効果的なセキュリティ管理手法の開発にも期待が寄せられる。
参考サイト
- ^ JVN. 「JVNDB-2024-007816 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-007816.html, (参照 24-09-13).
- NVIDIA. https://www.nvidia.com/ja-jp/
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