アサヒロジスティクスが11台目の女性専用車両「クローバー」を導入、物流業界の働きやすさ向上に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

アサヒロジスティクスが11台目の女性専用車両を導入
「クローバープロジェクト」で女性ドライバーの環境改善
性別や経験に関係なく働きやすい物流業界を目指す

アサヒロジスティクスの女性専用車両「クローバー」導入

アサヒロジスティクス株式会社は2024年9月2日に草加チルド物流センターに女性専用車両「クローバー」を導入した。これは社内で11台目となる女性専用車両であり、女性や未経験者の物流業界へのチャレンジを応援し積極的に採用する取り組みの一環だ。物流業界全体では女性の割合が低く、車両や作業に使用する物流器具・設備も女性の「働きやすさ」を意識したものが少ない現状がある。^[1]

アサヒロジスティクスは2019年12月に「クローバープロジェクト」を発足し、女性サービスドライバーにとってより働きやすい環境の提供を目指している。女性専用車両「クローバー」は、クローバーをモチーフにしたデザインを採用し、運転席内を覆うカーテンなど女性の快適性を考慮した装備を備えている。また、女性の身長に合わせてラッシングベルトやゴムバンドの収納フックを通常より低い位置に設置するなど、細かな工夫が施されている。

今回導入された車両は4トンワイドの冷凍冷蔵車（いすゞフォワード）で、草加チルド物流センターに配備された。アサヒロジスティクスは今後も女性サービスドライバーの声を活かしながら、業務時の体力的な負荷や乗車時のストレスを軽減し、年齢や性別、ドライバー経験の有無にかかわらず誰もが働きやすい環境づくりを進めていく方針だ。

アサヒロジスティクスの女性専用車両「クローバー」の特徴まとめ

特徴	詳細
デザイン	クローバーをモチーフにしたデザイン
快適性	運転席内を覆うカーテンなど女性向けの装備
使いやすさ	ラッシングベルトやゴムバンドの収納フックを低い位置に設置
車両タイプ	4トンワイド冷凍冷蔵車（いすゞフォワード）
導入数	社内11台目

クローバープロジェクトについて

クローバープロジェクトとは、アサヒロジスティクス株式会社が2019年12月に発足させた、女性や未経験のサービスドライバーにとってより働きやすい環境を提供することを目的としたプロジェクトのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

女性専用車両「クローバー」の導入
女性の快適性と使いやすさを考慮した車両設計
女性サービスドライバーの声を活かした環境改善

アサヒロジスティクスは、このプロジェクトを通じて物流業界における女性の活躍を推進している。女性専用車両の導入は、その取り組みの一環であり、2020年3月に初めての女性専用トラックが誕生して以来、導入拠点の業務に合わせた車格・装備を考慮しながら展開を続けている。今回の11台目の導入は、プロジェクトの継続的な成果を示すものだ。

女性専用車両「クローバー」導入に関する考察

アサヒロジスティクスの女性専用車両「クローバー」導入は、物流業界における女性の活躍推進という点で高く評価できる。特に、女性ドライバーの意見を取り入れた細やかな設計は、実際の業務における使いやすさと快適性の向上に直結するだろう。一方で、女性専用車両の導入だけでは、業界全体の女性比率向上には限界がある可能性がある。

今後の課題として、女性専用車両以外の一般車両の改善や、作業環境全体のジェンダーニュートラル化が挙げられる。また、女性ドライバーのキャリアパスの明確化や、管理職への登用なども重要な検討事項だ。これらの課題に対しては、業界全体での取り組みや、政府の支援策との連携が有効な解決策となり得るだろう。

新機能としては、AI技術を活用した運転支援システムや、より柔軟な勤務形態を可能にするシフト管理システムの導入が期待される。アサヒロジスティクスには、今回の取り組みをさらに発展させ、物流業界全体のロールモデルとなることを期待したい。性別や経験に関係なく、誰もが働きやすい物流業界の実現は、人材不足解消や業界の持続可能性向上にもつながるだろう。