DX

ディーエックス

公開：2024-09-13

ビットクォークと東芝が共創、360度カメラとassimeeで工場デジタルツインを実現し生産現場DXを加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ビットクォーク、東芝のOPEN INNOVATION PROGRAMに選定
• 360度カメラとassimeeで工場デジタルツインを実現
• 生産ラインのDX化を加速させる技術検証を実施

ビットクォークと東芝の共創で生産現場DXが加速

ビットクォーク株式会社は、株式会社東芝が主催する共創アクセラレータープログラム『Toshiba OPEN INNOVATION PROGRAM 2024』の参加企業に選定された。採択された協業テーマは「360度カメラを活用した映像DXソリューション」であり、東芝の技術とビットクォークの生産ラインシミュレーター「assimee」を組み合わせ、工場デジタルツインの実現を目指している。^[1]

「assimee」はWebブラウザ上ですぐに使用できるSaaSの生産ラインシミュレーターで、ノーコードのわかりやすいUIUXが特徴だ。プログラミングスキルが不要で、マウス操作のみで生産ライン情報をデジタル上にモデル化し、分析することが可能となっている。この特性により、ITリテラシーの高くない現場でも容易に活用できるツールとなっている。

今回の協業では、東芝の360度カメラおよび映像DXソリューションを連携させ、映像データから生産ラインのプロセス情報やパラメーターを自動で抽出し、assimeeのシミュレーションモデル作成・更新を自動化する技術検証を行う。この連携により、生産現場ごとのDX化の進捗や現場のITリテラシーにかかわらず、生産ラインをデジタル上に簡単に再現し、シミュレーションすることが可能となる。

ビットクォークと東芝の協業概要

デジタルツインについて

デジタルツインとは、現実世界の物理的な対象やプロセスをデジタル空間上に再現する技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• リアルタイムデータ連携による現実世界の正確な再現
• シミュレーションによる予測と最適化
• 異常検知やメンテナンス計画の効率化

ビットクォークと東芝の協業では、このデジタルツイン技術を工場の生産ラインに適用することで、生産プロセスの可視化と最適化を目指している。360度カメラから得られる映像データを活用し、assimeeのシミュレーションモデルを自動更新することで、常に最新の状態を反映したデジタルツインを維持することが可能となる。

生産現場DXの加速に関する考察

ビットクォークと東芝の協業は、生産現場のDXを加速させる上で重要な一歩となるだろう。特に、ITリテラシーの低い現場でも容易に導入できる点が高く評価できる。一方で、セキュリティの観点から、工場の機密情報を含む可能性のある映像データの取り扱いには十分な注意が必要となるだろう。

今後の課題としては、デジタルツインモデルの精度向上が挙げられる。現実世界の複雑な生産プロセスをどこまで正確に再現できるか、また予測精度をどう高めていくかが重要になる。解決策として、機械学習やAI技術の活用により、モデルの自動調整や異常検知の精度向上を図ることが考えられる。

将来的には、このようなデジタルツイン技術がさらに発展し、工場間や企業間でのデータ連携が実現することで、サプライチェーン全体の最適化が期待される。ビットクォークと東芝には、オープンイノベーションの枠組みを活かし、より広範囲な産業への展開や、他社との協業を通じた技術の発展を期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「生産現場DXを推進するビットクォーク、共創アクセラレータープログラム『Toshiba OPEN INNOVATION PROGRAM 2024』に選定 | ビットクォーク株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000119898.html, (参照 24-09-13).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「DX」に関するコラム一覧「DX」に関するニュース一覧