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公開：2024-09-13

シンクレイヤがARスタンプラリーを開発、伊勢市おかげ横丁で9月から導入開始、WebARで専用アプリ不要の新しい観光体験を提供

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• シンクレイヤがARスタンプラリーを開発
• 伊勢市おかげ横丁で9月14日から導入
• WebARで専用アプリ不要のスタンプラリー

ARスタンプラリー「商店猫デジタルスタンプラリー」の開発と導入

シンクレイヤ株式会社は、株式会社伊勢福と株式会社ZTVと協力し、ARを利用したデジタルスタンプラリー「商店猫デジタルスタンプラリー」を開発した。このスタンプラリーは、2024年9月14日から29日まで三重県伊勢市のおかげ横丁で開催される「第30回 来る福 招き猫まつり」を皮切りに体験可能となる。^[1]

本サービスの特徴は、WebAR技術を採用していることだ。これにより、ユーザーは専用アプリケーションをダウンロードする必要がなく、手持ちのスマートフォンで簡単にARコンテンツを楽しむことができる。アプリのダウンロードが不要なため、ユーザーの離脱を防ぎ、より多くの人々が気軽に参加できる環境を提供している。

「商店猫デジタルスタンプラリー」では、おかげ横丁一帯に設置された商店猫パネルをスマートフォンのカメラで読み取ると、ARによってパネルの猫が飛び出してくる仕組みだ。全16か所で楽しめるアニメーションと、集めたスタンプの数に応じて変化するフレームが特徴となっている。この機能により、ユーザーの継続的な参加を促し、観光地の周遊促進にも貢献することが期待される。

「商店猫デジタルスタンプラリー」の特徴まとめ

WebARについて

WebARとは、Web上で動作する拡張現実技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 専用アプリケーションのダウンロードが不要
• Webブラウザ上で直接ARコンテンツを体験可能
• デバイスの種類を問わず幅広い利用者に対応

WebARは従来のAR技術と比較して、利用者の参入障壁を大幅に下げることができる革新的な技術だ。「商店猫デジタルスタンプラリー」においても、この技術を採用することで、観光客が手軽にARコンテンツを楽しめるようになっている。結果として、観光地の魅力向上と、デジタル技術を活用した新しい観光体験の創出に貢献している。

ARスタンプラリーの観光DXへの貢献に関する考察

ARスタンプラリーの導入は、観光産業のデジタルトランスフォーメーション（DX）を加速させる重要な一歩となるだろう。従来の紙媒体によるスタンプラリーと比較して、運営コストの削減や即時のデータ収集・分析が可能となり、観光地の経営効率化にも大きく寄与する。また、デジタル技術に親和性の高い若年層の取り込みにも効果的で、新たな観光客層の開拓につながる可能性が高い。

一方で、技術の進化に伴い、プライバシーやデータセキュリティの問題が顕在化する可能性もある。位置情報やユーザーの行動パターンなど、センシティブな情報の取り扱いには十分な注意が必要だ。また、高齢者や技術に不慣れな層へのサポート体制の構築も課題となるだろう。これらの問題に対しては、明確なデータ利用ポリシーの策定や、現地スタッフによるサポート体制の充実などが解決策として考えられる。

今後、ARスタンプラリーの機能拡張として、地域の歴史や文化を学べるコンテンツの追加や、多言語対応による訪日外国人観光客へのアプローチなどが期待される。さらに、他の観光地や施設とのデータ連携により、広域的な観光促進や地域経済の活性化につながる可能性も秘めている。ARスタンプラリーを起点とした観光DXの進化が、日本の観光産業の競争力向上と持続可能な発展にどのように貢献していくか、今後の展開に注目が集まるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「アプリ不要！ARスタンプラリーを開発　三重県伊勢市“おかげ横丁”に初導入！ | シンクレイヤ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000146259.html, (参照 24-09-13).

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