【CVE-2024-4556】NetIQ Access Managerにパストラバーサルの脆弱性、情報漏洩のリスクに警戒

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約
NetIQ Access Managerのパストラバーサル脆弱性
NetIQ Access Managerの脆弱性概要
パストラバーサルについて
NetIQ Access Managerの脆弱性に関する考察
参考サイト

記事の要約

NetIQ Access Manager 5.0.4未満にパストラバーサルの脆弱性
CVSS v3基本値7.5（重要）で情報取得の可能性
マイクロフォーカス社が対策を提供

NetIQ Access Managerのパストラバーサル脆弱性

マイクロフォーカス株式会社は、同社のNetIQ Access Managerに存在するパストラバーサルの脆弱性を公表した。この脆弱性は、NetIQ Access Manager 5.0.4未満のバージョンに影響を与えるものであり、CVSS v3による基本値は7.5（重要）と評価されている。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、重要な情報を不正に取得される可能性がある。^[1]

この脆弱性の特徴として、攻撃元区分がネットワークであり、攻撃条件の複雑さが低いことが挙げられる。また、攻撃に必要な特権レベルは不要であり、利用者の関与も不要とされている。影響の想定範囲に変更はないが、機密性への影響が高いとされており、完全性と可用性への影響はないとされている。

マイクロフォーカス社は、この脆弱性に対する対策を提供しており、ユーザーに対して適切な対応を実施するよう呼びかけている。具体的な対策については、ベンダ情報および参考情報を確認することが推奨されている。この脆弱性は【CVE-2024-4556】として識別されており、早急な対応が求められる。

NetIQ Access Managerの脆弱性概要

項目	詳細
影響を受ける製品	NetIQ Access Manager 5.0.4未満
脆弱性の種類	パストラバーサル（CWE-22）
CVSS v3基本値	7.5（重要）
攻撃元区分	ネットワーク
攻撃条件の複雑さ	低
想定される影響	情報の不正取得

パストラバーサルについて

パストラバーサルとは、ウェブアプリケーションセキュリティにおける脆弱性の一種であり、攻撃者が意図しないディレクトリやファイルにアクセスできてしまう問題を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

ファイルパスの操作によるアクセス制御の回避
機密情報の不正取得や改ざんのリスク
システム全体のセキュリティを脅かす可能性

NetIQ Access Managerの脆弱性では、このパストラバーサル攻撃により、攻撃者が本来アクセスできないはずの情報を取得できる可能性がある。この脆弱性は、ネットワークからの攻撃が可能で、攻撃条件の複雑さが低いため、特に注意が必要だ。適切なパッチ適用や設定変更などの対策を迅速に実施することが、セキュリティリスクの軽減につながる。

NetIQ Access Managerの脆弱性に関する考察

マイクロフォーカス社のNetIQ Access Managerに発見されたパストラバーサルの脆弱性は、アクセス管理システムの重要性を考えると非常に深刻な問題だ。特に、CVSS v3基本値が7.5と高く評価されていることから、早急な対応が必要不可欠である。この脆弱性が悪用された場合、企業や組織の機密情報が漏洩するリスクがあり、その影響は甚大なものとなる可能性がある。

今後、この脆弱性を悪用した攻撃が増加する可能性が高く、特に対策が遅れている組織がターゲットになる恐れがある。また、この脆弱性の存在が公になったことで、他の類似製品にも同様の問題が存在する可能性が指摘され、業界全体でのセキュリティ再評価の動きが加速する可能性もある。対策としては、マイクロフォーカス社が提供するパッチの適用を迅速に行うことが最も重要だが、それと並行して、アクセス制御の強化や監視体制の見直しなども検討すべきだろう。

今後、アイデンティティ管理やアクセス制御の分野では、より高度なセキュリティ機能が求められるようになるだろう。例えば、AIを活用した異常検知システムの導入や、ゼロトラストアーキテクチャの採用など、より包括的なセキュリティアプローチが必要になると予想される。マイクロフォーカス社には、この事態を教訓として、製品の開発段階からセキュリティを最優先事項として考慮し、継続的な脆弱性検査と迅速な対応体制の構築を期待したい。