DataLabsとRATEC Asiaが業務提携、3D配筋検査システム「Modely」でASEAN建設市場に本格参入
PR TIMES より
スポンサーリンク
記事の要約
- DataLabsがRATEC Asiaと業務提携を開始
- 3D配筋検査システム「Modely」をASEAN市場へ展開
- シンガポールの建設現場の効率化を目指す
スポンサーリンク
DataLabsとRATEC Asiaの業務提携によるASEAN建設市場への参入
DataLabs株式会社は2024年9月13日、シンガポールを拠点に建設向けサービスを展開するRATEC Asia社との業務提携を発表した。この提携により、DataLabsは独自の3D配筋検査システム「Modely」を活用した建設業向けソリューションをASEAN市場に提供開始する。シンガポールの建設現場では、プレキャスト工法が主流となっている一方で検査作業の非効率性が課題となっていた。[1]
「Modely」は3Dデータを活用し、配筋BIMを用いた設計値の登録自動化やAs buildモデルとの比較による自動検査が可能な唯一の3次元配筋検査システムだ。このシステムにより、インスペクターが現地に赴くことなく遠隔で配筋検査を行うことが可能となり、工程短縮化や品質向上といった具体的なメリットが期待できる。
シンガポール建設庁(BCA)がBIMによる設計・納品を義務付けていることから、配筋BIM活用の基盤が整っているシンガポールでは「Modely」への期待が高まっている。DataLabsはRATECとの業務提携によってBCAとの連携も実現し、ASEAN諸国における「Modely」の展開をさらに加速させる方針だ。
DataLabsとRATEC Asiaの業務提携の概要
DataLabs | RATEC Asia | |
---|---|---|
主な提供サービス | 3D配筋検査システム「Modely」 | プレキャストコンクリート生産ソリューション |
対象市場 | ASEAN建設市場 | アジア諸国 |
強み | BIMを活用した自動検査技術 | 磁気型枠技術、業界ネットワーク |
目標 | ASEAN地域でのModelyの展開加速 | 建設業界のDX化促進 |
スポンサーリンク
BIMについて
BIMとは「Building Information Modeling」の略称で、建築物の3次元モデルに様々な属性情報を付加して作成・管理するデータベースのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 3D設計による視覚的な干渉チェックが可能
- 各種シミュレーションによる最適化が容易
- 施工段階や維持管理段階での情報活用が可能
シンガポール建設庁(BCA)がBIMによる設計・納品を義務付けていることから、シンガポールの建設業界ではBIM活用の基盤が整っている。DataLabsの「Modely」はこのBIMデータを活用し、配筋検査の自動化や遠隔化を実現することで、建設現場の効率化と品質向上に貢献することが期待されている。
DataLabsとRATEC Asiaの業務提携に関する考察
DataLabsとRATEC Asiaの業務提携は、ASEAN地域の建設業界にとって大きな転換点となる可能性を秘めている。「Modely」の導入により、これまで人手に頼っていた配筋検査作業が自動化・遠隔化されることで、工期短縮やコスト削減、品質向上といった多面的な効果が期待できる。特にシンガポールのように人材不足が深刻な国では、この技術導入のメリットは計り知れない。
一方で、新技術の導入には常に課題が付きまとう。例えば、現場作業員のデジタルリテラシー向上や、既存の業務プロセスとの整合性確保などが挙げられる。また、3Dスキャンデータの精度や、ネットワーク環境の安定性なども、遠隔検査システムの信頼性を左右する重要な要素となるだろう。これらの課題に対しては、段階的な導入や充実したトレーニングプログラムの提供が解決策となり得る。
今後、「Modely」にはASEAN各国の建築基準や法規制への対応、さらには現地語対応などのローカライズが求められるだろう。また、AIを活用した異常検知機能の追加や、他の建設管理システムとの連携強化なども期待される。DataLabsとRATEC Asiaの提携が、ASEAN建設市場のデジタル化を加速させ、より安全で効率的な建設プロセスの実現に貢献することを期待したい。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「DataLabs、シンガポールを拠点に建設向けサービス等を展開するRATEC Asia社との業務提携を開始。ASEAN建設市場に本格参入! | DataLabs株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000083637.html, (参照 24-09-14).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- LightblueがApsara Conference 2024に登壇、日本のAI技術が国際舞台で評価される
- MBSDが専門学校・高専生対象のセキュリティコンテスト開催、ASMツール作成が課題に
- EDUWARD PressとVINグループが高精度3D解剖アトラス「IVALA LEARN」を日本展開、獣医学教育のデジタル化を促進
- ACROVEが総額20億円の資金調達を実施、ECエコシステム構築へM&Aを軸に事業拡大
- OPTAGEがガバメントクラウド接続ソリューションを開発、奈良県宇陀市に採用されネットワーク構築から運用管理までワンストップで提供
- SDAIAとエヌビディアがAIパートナーシップを締結、サウジアラビアのAIイノベーション推進へ
- Oracle VM VirtualBox 7.1.0公開、新GUIとOCI統合強化でユーザビリティ向上
- QtがVisual Studio Code向け拡張機能「Qt All Extensions Pack」v1.0をリリース、QML開発とC++デバッグ機能を統合
- Intel製品に複数の脆弱性、権限昇格やDoS攻撃のリスクで緊急アップデートを推奨
- 【CVE-2024-8232】SpiderControl SCADA Web Serverに深刻な脆弱性、産業用制御システムのセキュリティに警鐘
スポンサーリンク