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公開：2024-09-16

DwilarがBerkeley Skydeckに採択、海外不動産投資プラットフォームの開発加速へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• DwilarがBerkeley Skydeckに採択
• 海外不動産投資プラットフォームを開発
• ジェトロのアクセラレーションプログラムに選定

Dwilarが世界的スタートアップアクセラレータに採択

海外不動産投資マーケットプレイス・与信判定AI事業を展開するDwilarが、世界的なスタートアップアクセラレータ「Berkeley Skydeck」に採択された。本プログラムは日本貿易振興機構（ジェトロ）が内閣府や経済産業省とともに展開する「スタートアップシティ・アクセラレーションプログラム」のDeep Techコースの一環として選定されている。^[1]

Dwilarは不動産取引領域を中心にFintech事業をグローバルに展開しており、2024年2月に米国に法人を設立した。フォーカスマーケットとして、海外富裕層向けの日本不動産投資・ローン付与のプラットフォーム開発に取り組んでいる。日本は不動産市場において世界2位の市場規模を持ちながら、不動産の外国人保有比率が極めて少ない国の一つである。

「Berkeley Skydeck」は、米国のカリフォルニア大学バークレー校が実施する世界有数のスタートアップアクセラレータだ。同大学は各種世界大学ランキングで常に最上位に位置し、2024年の「Pitchbook University Ranking」の調査では卒業生におけるVC調達を行ったスタートアップの数で世界第1位に輝いている。Apple共同創業者のスティーブ・ウォズニアック、Google元CEOのエリック・シュミットなど著名な起業家も多数卒業している。

Berkeley Skydeckプログラムの概要

Berkeley Skydeckの詳細はこちら

与信判定AIについて

与信判定AIとは、人工知能技術を用いて個人や企業の信用力を評価し、融資や取引の可否を判断するシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 大量のデータを高速で処理し、精度の高い信用評価が可能
• 従来の手法では捉えきれない多様な要因を考慮した判断が可能
• 継続的な学習により、判断精度が向上し続ける

Dwilarの与信判定AI技術は、日本国内において与信データを持たない顧客の円滑な不動産取引とローンの組成をサポートする。これにより、海外富裕層向けの日本不動産投資・ローン付与のプラットフォームを実現し、日本の不動産市場のグローバル化に貢献することが期待されている。

Dwilarの海外不動産投資プラットフォームに関する考察

Dwilarの海外不動産投資プラットフォームは、日本の不動産市場のグローバル化を促進する可能性を秘めている。東京都内の物件のクロスボーダー取引が全体の10%前後と、NY・パリの40%、ロンドンの60%と比較して大きな成長余地があるため、このプラットフォームが成功すれば日本の不動産市場に新たな活力をもたらすだろう。また、独自の与信判定AI技術により、従来は難しかった海外投資家への融資も円滑に行えるようになる可能性がある。

一方で、海外富裕層向けの不動産投資が活発化することで、日本国内の不動産価格の上昇や、地域社会への影響など、新たな課題が生じる可能性もある。これらの問題に対しては、適切な規制や税制の整備、地域コミュニティとの調和を図るための施策など、多角的なアプローチが必要となるだろう。Dwilarには、技術革新だけでなく、社会的責任を考慮したサービス展開が求められる。

今後、Dwilarには与信判定AIの精度向上や、取り扱う物件の多様化、さらには不動産管理サービスの提供など、プラットフォームの機能拡充が期待される。Berkeley Skydeckプログラムを通じて得られる知見や人脈を活かし、グローバルスタンダードを見据えたサービス開発を進めることで、日本の不動産テック市場を牽引する存在となる可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「海外不動産投資マーケットプレイス・与信判定AI事業を展開するDwilarが世界的なスタートアップアクセラレータ「Berkeley Skydeck」に採択 | Dwilar, inc.のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000149219.html, (参照 24-09-16).
2. Apple. https://www.apple.com/jp/
3. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html
4. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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