Embarcadero TechnologiesがRAD Studio 12.2 Athensを提供開始、AI統合やC++コンパイラの改善で開発効率が向上
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記事の要約
- RAD Studio 12.2 Athensが公開
- AI統合やC++コンパイラの改善を実施
- 64-bitバージョンのDelphiコンパイラ搭載
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Embarcadero TechnologiesがRAD Studio 12.2 Athensを提供開始
米Embarcadero Technologiesは2024年9月12日(現地時間)、統合開発環境「RAD Studio」の最新版「RAD Studio 12.2 Athens」の提供を開始した。本バージョンではIDEへの初のAI統合や、新しいC++ Win64 Clangベースのコンパイラとツールチェーンの機能強化、64-bitアプリとして構築された新しいDelphiコンパイラなどが実装されている。[1]
RAD Studio 12.2 Athensでは、C++ツールチェーンに対応したランタイムパッケージの使用と生成、すべてのRAD Studioコンポーネントパッケージのサポート、CPUの並列実行に対応したバッチコンパイルによる高速なコンパイルパフォーマンスが実現された。これらの改善により、開発者の生産性向上が期待できる。
さらに、AIプラグインのオープンアーキテクチャが導入され、OpenAI、GoogleのGemini、AnthropicのClaudeなどのオンラインソリューションと、Ollamaのようなオフラインソリューションがサポートされた。これにより、開発者は自身のニーズに合わせてAIツールを選択し、コーディング作業を効率化できるようになったのだ。
RAD Studio 12.2 Athensの主な新機能まとめ
C++コンパイラ | Delphiコンパイラ | AI統合 | WebStencils | |
---|---|---|---|---|
主な特徴 | ランタイムパッケージ対応 | 64-bitバージョン | 複数AIサービス対応 | サーバーサイドスクリプト |
対象ユーザー | C++開発者 | Delphi開発者 | 全開発者 | Web開発者 |
主なメリット | コンパイル速度向上 | 大規模アプリ開発可能 | コーディング効率化 | モダンWeb開発支援 |
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WebStencilsについて
WebStencilsとは、RAD Studio 12.2 Athensで導入された新機能で、WebBrokerおよびRAD Serverテクノロジーに対するHTMLファイルのサーバーサイドのスクリプトベースの統合/処理を実現するツールである。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- サーバーサイドアプリケーションからのデータ活用
- あらゆるJavaScriptライブラリとの連携
- HTMLページへのDelphi/C++Builderデータの埋め込み
WebStencilsを使用することで、開発者はRAD Studioのサーバーサイドアプリケーションから提供されるデータを活用し、モダンなWebサイトを構築できる。例えば、標準ツールでHTMLページを生成しつつ、任意のCSSやJavaScriptライブラリを採用しながら、Delphiやc++Builderアプリケーションで生成されたデータベースクエリの結果などをページに追加することが可能だ。
RAD Studio 12.2 Athensに関する考察
RAD Studio 12.2 Athensの公開は、統合開発環境の進化において重要なマイルストーンとなる可能性が高い。特にAI統合機能の導入は、開発者の生産性を大幅に向上させる可能性を秘めており、コーディング作業の効率化や品質向上に寄与するだろう。また、C++コンパイラの改善やDelphiの64-bit対応は、より大規模で複雑なアプリケーション開発を可能にし、企業向けソフトウェア開発市場での競争力を高めることが期待できる。
一方で、新機能の導入に伴う学習コストや、既存のプロジェクトとの互換性の問題が発生する可能性もある。特にAI機能の利用については、セキュリティやプライバシーの観点から、企業によっては導入に慎重になる可能性がある。これらの課題に対しては、Embarcadero Technologiesによる充実したドキュメントの提供や、段階的な移行サポートが重要になるだろう。
今後は、クラウドネイティブ開発やマイクロサービスアーキテクチャへの対応、さらなるクロスプラットフォーム開発の強化など、最新の開発トレンドに沿った機能の拡充が期待される。RAD Studio 12.2 Athensの成功は、Embarcadero Technologiesが今後も開発者コミュニティのニーズに応え続けられるかどうかにかかっている。継続的な機能改善と、ユーザーフィードバックの積極的な取り込みが、製品の長期的な成功の鍵となるだろう。
参考サイト
- ^ RAD Studio 12.2 Athensの提供開始. 「RAD Studio 12.2 Athensの提供開始」. https://blogs.embarcadero.com/ja/announcing-the-availability-of-rad-studio-12-2-athens-ja/, (参照 24-09-19).
- Google. https://blog.google/intl/ja-jp/
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