UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)とは？意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部

UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)とは

UMTSはUniversal Mobile Telecommunications Systemの略称で、第3世代(3G)の移動通信システムの一つです。UMTSは、国際電気通信連合(ITU)によって策定された、IMT-2000規格の一つとして位置づけられています。

UMTSは、ヨーロッパを中心に普及が進んだ3G規格で、日本では、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが、UMTSの一種であるW-CDMAを採用しています。UMTSは、2GであるGSMの後継として開発され、GSMと同じ周波数帯を利用しながら、高速なデータ通信を可能にしました。

UMTSの特徴は、広い通信エリアを確保しつつ、高速なデータ通信を実現できる点にあります。UMTSの最大通信速度は、下り方向で384kbps、上り方向で64kbpsとなっており、2Gと比較して大幅な速度向上を達成しています。

また、UMTSは、音声通話だけでなく、テレビ電話やインターネット接続、動画ストリーミングなど、マルチメディアサービスにも対応しており、モバイル端末の用途を大きく広げる役割を果たしました。UMTSの登場により、モバイルインターネットの利用が一般的になったと言えるでしょう。

現在では、UMTSは4GのLTEに置き換わりつつありますが、LTEのサービスエリア外では、UMTSがフォールバック先として利用されるなど、現在でも重要な役割を担っています。UMTSは、3Gの中核技術として、モバイル通信の発展に大きく貢献したシステムだと言えます。

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