ハードウェア

HARDWARE

公開：2024-06-14

CFexpressとは？意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部

CFexpressとは

CFexpressはコンパクトフラッシュ協会が開発した高速メモリーカードの規格です。CFexpressカードはPCIe(Peripheral Component Interconnect Express)インターフェースとNVMe(Non-Volatile Memory Express)プロトコルを採用することで、従来のメモリーカードよりも高速なデータ転送を実現しています。

CFexpressカードにはType A、Type B、Type Cの3つのサイズがあります。それぞれ異なる寸法と端子配置を持っていますが、いずれも高速データ転送に対応しています。

Type BカードはXQDカードと同じサイズで、XQDカードスロットとの互換性があります。一方、Type AカードはSDカードと同じサイズですが、端子配置が異なるため、SDカードスロットでは使用できません。

CFexpressカードは主にプロフェッショナル向けのデジタルカメラや映像機器で使用されています。高解像度の静止画や4K・8Kの動画撮影では大容量のデータを高速で書き込む必要があるため、CFexpressカードの高速性能が活かされています。

今後、CFexpressカードはさらなる大容量化と高速化が進むと予想されます。デジタルカメラや映像機器の進化に伴い、CFexpressカードの需要も高まっていくでしょう。

CFexpressカードの高速データ転送を支える技術

CFexpressカードに関して、以下3つを簡単に解説していきます。

• CFexpressカードのPCIeインターフェース
• CFexpressカードのNVMeプロトコル
• CFexpressカードの読み書き速度

CFexpressカードのPCIeインターフェース

CFexpressカードはPCIe(Peripheral Component Interconnect Express)インターフェースを採用しています。PCIeはコンピューターの内部で使用される高速なシリアルバスで、CPUとその他の機器を接続します。

PCIeインターフェースを採用することで、CFexpressカードは高速なデータ転送を実現しています。PCIeは複数のレーンを持ち、各レーンが並列に動作することで大量のデータを高速に転送できます。

CFexpressカードはPCIe Gen3とGen4に対応しています。PCIe Gen4はGen3の倍の帯域幅を持つため、さらなる高速化が可能です。今後、PCIe Gen5への対応も期待されています。

CFexpressカードのNVMeプロトコル

CFexpressカードはNVMe(Non-Volatile Memory Express)プロトコルを採用しています。NVMeはSSDなどの不揮発性メモリーデバイスに最適化されたプロトコルで、低レイテンシーと高速なデータ転送を実現します。

NVMeプロトコルを採用することで、CFexpressカードはSSDに迫る高速性能を発揮しています。NVMeは複数のコマンドキューを持ち、並列処理によってデータ転送の効率を高めます。

また、NVMeはトリムコマンドをサポートしています。トリムコマンドは不要になったデータを事前に削除することで、書き込み速度の低下を防ぎます。CFexpressカードでもトリムコマンドが利用できるため、長期的な性能維持が可能です。

CFexpressカードの読み書き速度

CFexpressカードは高速な読み書き速度を実現しています。現在主流のCFexpress Type Bカードでは最大読み出し速度が1700MB/s、最大書き込み速度が1400MB/sに達するモデルがあります。

これはSDカードの最上位規格であるSDエクスプレスの最大読み出し速度985MB/sを大きく上回る性能です。高解像度の静止画や高ビットレートの動画を連続して撮影する際に、CFexpressカードの高速性が威力を発揮します。

さらに、CFexpress Type Cカードでは最大読み出し速度が4000MB/s、最大書き込み速度が2000MB/sに達するモデルも登場しています。今後、Type Cカードの普及が進めば、さらなる高速化が期待できるでしょう。

CFexpressカードの活用シーン

CFexpressカードに関して、以下3つを簡単に解説していきます。

• CFexpressカードとデジタルカメラ
• CFexpressカードと映像制作
• CFexpressカードとデータ保存

CFexpressカードとデジタルカメラ

CFexpressカードはプロフェッショナル向けのデジタルカメラでの使用を想定して開発されました。高解像度のセンサーを搭載したデジタルカメラでは大容量のデータを高速で書き込む必要があります。

例えば、ソニーのフルサイズミラーレスカメラ「α1」は最大8640万画素の高解像度静止画を最高30コマ/秒で連写可能です。この場合、1秒間に約2.6億画素のデータを処理することになるため、CFexpressカードの高速書き込み性能が不可欠となります。

また、キヤノンの「EOS R5」やニコンの「Z 9」など、8K動画撮影に対応したデジタルカメラも登場しています。8K動画のデータレートは非常に高いため、CFexpressカードの大容量と高速性が求められます。

CFexpressカードと映像制作

CFexpressカードは映像制作の分野でも活用されています。4Kや8Kの高解像度動画を撮影する際には大容量のデータを高速で書き込む必要があります。

例えば、8Kの動画を30フレーム/秒で撮影する場合、1秒間に約4億画素のデータを処理することになります。CFexpressカードの高速書き込み性能はこうした高ビットレートの動画撮影に適しています。

また、CFexpressカードは映像編集作業でも活用できます。CFexpressカードから高速でデータを読み出すことで、編集作業の効率化が図れます。大容量のCFexpressカードを使えば、長時間の映像素材を保存しておくこともできるでしょう。

CFexpressカードとデータ保存

CFexpressカードは大容量データの保存にも適しています。写真や動画のアーカイブ用として、CFexpressカードを活用できます。

特に、長期保存が必要なデータには信頼性の高いCFexpressカードが向いています。CFexpressカードは耐久性に優れ、データ保持期間も長いため、アーカイブ用途に適しているといえます。

また、CFexpressカードは高速なデータ転送によって、バックアップ作業の時間を短縮できます。大容量データのバックアップには時間がかかりますが、CFexpressカードを使えば、効率的にデータを保存できるでしょう。

CFexpressカードの将来性

CFexpressカードに関して、以下3つを簡単に解説していきます。

• CFexpressカードの大容量化への期待
• CFexpressカードの高速化への期待
• CFexpressカードの普及拡大への期待

CFexpressカードの大容量化への期待

CFexpressカードは今後さらなる大容量化が期待されています。現在、容量が数TBクラスのCFexpressカードも登場していますが、将来的にはさらに大容量のカードが開発されるでしょう。

大容量化が進めば、より長時間の動画撮影や大量の静止画撮影が可能になります。また、バックアップ用途でも、大容量のCFexpressカードが活躍するはずです。一枚のカードに大量のデータを保存できれば、管理が容易になるでしょう。

CFexpressカードの大容量化は3D映像や360度映像など、新しい映像フォーマットの普及にも貢献すると考えられます。これらの映像は大容量のデータを扱う必要があるため、CFexpressカードの存在価値がさらに高まるかもしれません。

CFexpressカードの高速化への期待

CFexpressカードは今後さらなる高速化が期待されています。現在のCFexpressカードでも、読み出し速度が1700MB/s、書き込み速度が1400MB/sに達するモデルがありますが、将来的にはさらに高速なカードが登場するでしょう。

高速化が進めば、より高解像度の静止画や動画を、より高速に撮影できるようになります。また、大容量データの転送時間も短縮されるため、ワークフローの効率化が図れるはずです。

CFexpressカードの高速化はPCIeインターフェースの進化に伴って実現されると考えられます。現在のCFexpressカードはPCIe Gen3とGen4に対応していますが、将来的にはPCIe Gen5やそれ以降の規格にも対応するでしょう。

CFexpressカードの普及拡大への期待

CFexpressカードは今後さらなる普及拡大が期待されています。現在、CFexpressカードを採用しているデジタルカメラは主にプロフェッショナル向けの高級機種に限られていますが、将来的には中級機や下位機種にも搭載される可能性があります。

CFexpressカードが普及すれば、より多くのユーザーが高速・大容量のメモリーカードを手軽に使えるようになるでしょう。また、CFexpressカードの価格も下がることが期待されます。

さらに、CFexpressカードはデジタルカメラ以外の機器でも活用される可能性があります。例えば、ドローンや監視カメラ、医療機器などでも、高速・大容量のメモリーカードが必要とされています。CFexpressカードの普及が進めば、これらの分野でも採用が広がるかもしれません。

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「ハードウェア」に関するコラム一覧「ハードウェア」に関するニュース一覧