FPGが米国シアトル近郊の大規模集合住宅を取得、海外不動産投資事業の拡大へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

FPGが米国シアトル近郊の大規模集合住宅を取得
382室の物件、シアトル大都市圏の物流拠点に位置
海外不動産投資事業案件の第5号案件として展開

FPGによる米国シアトル近郊の大規模集合住宅取得

株式会社FPGは、2024年9月30日に米国ワシントン州ケント市に所在する大規模集合住宅を取得したことを発表した。この物件は、シアトルから車で約25分、シアトル・タコマ国際空港から車で約15分の場所に位置し、34棟382室から構成される大規模な集合住宅である。シアトル大都市圏の物流拠点として発展するケント市に立地し、安定的な人口増加が見込まれている。^[1]

この取得は、FPGが組成する海外不動産投資事業案件の第5号案件となる。第1号から第3号案件までは既に完売しており、第4号案件のハワイ州ホノルル市のホテルを中核とする大型複合ビル「Hyatt Centric Waikiki Beach」も好調な販売状況を示している。FPGは今後も海外の魅力的な大規模不動産を積極的に取得し、全国の顧客に新たな不動産投資の機会を提供することを目指している。

取得した物件「Driftwood Apartments」は1978年に竣工した木造の集合住宅で、賃貸面積は約25,062平方メートル、土地面積は約71,305平方メートルに及ぶ。ケント市はアマゾンをはじめとする多くの企業が大規模な物流センターを構え、さらにブルーオリジンの本社やロケット製造・開発拠点も置かれるなど、先進製造業を中心とした雇用集積地としての発展が期待されている。

FPGの米国シアトル近郊不動産取得の概要

項目	詳細
物件名	Driftwood Apartments（ドリフトウッド　アパートメンツ）
所在地	米国ワシントン州ケント市
部屋数	382戸
竣工年	1978年
賃貸面積	269,768 ft² （約25,062 m²）
土地面積	767,527 ft² （約71,305 m²）
構造	木造
用途	集合住宅

シアトル大都市圏について

シアトル大都市圏とは、ワシントン州西部に位置するシアトル、タコマ、ベルビューを含む地域を指す。この地域の主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

全米15位となる400万人超の人口を擁する大都市圏
アマゾン、コストコ、マイクロソフトなど世界的企業の本社が集中
物流拠点としての重要性が高く、多くの企業が大規模物流センターを設置

シアトル大都市圏は、先進的な製造業や技術産業の集積地としても知られている。特にケント市は、かつてアポロ計画で使用された月面車の開発・製造拠点であり、現在はアマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が創設したブルーオリジンの本社やロケット製造・開発拠点が置かれるなど、宇宙産業の拠点としても注目を集めている。

FPGの米国シアトル近郊不動産取得に関する考察

FPGによる米国シアトル近郊の大規模集合住宅取得は、同社の海外不動産投資事業の拡大戦略において重要な一歩と言える。シアトル大都市圏は世界的な大企業の本社が集中し、安定的な人口増加が見込まれる地域であることから、長期的な投資価値が期待できる。また、物流拠点としての重要性が高まっていることから、賃貸需要の安定性も見込めるだろう。

一方で、1978年竣工の木造建築物であることから、今後の維持管理コストや改修の必要性について慎重に検討する必要がある。また、為替リスクや米国の不動産市場の変動など、海外投資特有のリスクにも注意を払う必要があるだろう。これらのリスクに対しては、適切な保険の付保や為替ヘッジ、定期的な物件評価と必要に応じた価値向上施策の実施などが考えられる。

今後FPGには、この物件の運用実績を積み重ねつつ、さらなる海外不動産ポートフォリオの拡大が期待される。特に、シアトル大都市圏の特性を活かした付加価値サービスの提供や、テクノロジー企業との連携による物件の高度化など、新たな取り組みにも注目したい。同社の海外不動産ファンド事業が、日本の投資家に対して魅力的な海外不動産投資の機会を提供し続けることを期待する。