南日本運輸倉庫のWMSを大手業務用食品卸売業者が採用、クラウド化・ペーパーレス化・3温度帯対応が強み

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約
南日本運輸倉庫のWMSが大手業務用食品卸売業者に採用される
南日本運輸倉庫のWMS機能まとめ
3PLについて
南日本運輸倉庫のWMS採用に関する考察
参考サイト

記事の要約

南日本運輸倉庫のWMSを大手業務用食品卸売業者が採用
クラウド化・ペーパーレス化・3温度帯商品管理が特徴
3PL業務提案時にシステム提案が採用のきっかけに

南日本運輸倉庫のWMSが大手業務用食品卸売業者に採用される

南日本運輸倉庫株式会社は、自社開発の倉庫管理システム（WMS）を大手業務用食品卸売業者が採用したことを2024年10月2日に発表した。このシステムは、クラウドサービス型であり、荷主側がリアルタイムで入出荷の受払・在庫状況を確認できる特徴がある。また、EDIシステムとハンディターミナルの活用により、省人化・ペーパーレス化を促進している点も注目に値する。^[1]

さらに、このWMSは既存のマテハン機器に対応しており、物流現場での効率的な運用を可能にしている。常温・冷蔵・冷凍の3温度帯での商品管理が可能で、不定貫商品の管理機能も備えているのが特徴だ。南日本運輸倉庫自身も約50年の現場経験を活かしてシステムを開発・運用しており、継続的な機能強化が行われている。

今回の採用は、3PL業務提案時に南日本運輸倉庫が庫内業務委託と共にWMSを提案したことがきっかけとなった。南日本運輸倉庫は今後も外部へのシステム販売を展開していく予定である。同社は1975年の創業以来、食品輸送のエキスパートとして、特にチルド・フローズンの低温輸送分野に注力してきた実績がある。

南日本運輸倉庫のWMS機能まとめ

	クラウド機能	省人化・ペーパーレス化	温度帯対応
主な特徴	リアルタイム情報確認	EDIシステム・ハンディターミナル活用	3温度帯対応
利点	荷主側での状況把握が容易	業務効率化・コスト削減	多様な食品管理が可能
対応機能	入出荷・在庫管理	マテハン機器との連携	不定貫商品管理

南日本運輸倉庫の公式サイトはこちら

3PLについて

3PLとは「Third Party Logistics」の略称で、物流業務を荷主企業に代わって第三者企業が包括的に受託するサービスのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

物流業務の効率化とコスト削減を実現
荷主企業は本業に集中可能
専門的なノウハウと最新技術の活用

南日本運輸倉庫のWMS採用事例では、3PL業務提案時にシステムも含めて提案されたことが採用のきっかけとなっている。このような包括的な提案は、3PLの特徴である物流業務の一括受託と効率化を体現しており、荷主企業にとっては物流面での競争力向上につながる可能性が高い。

南日本運輸倉庫のWMS採用に関する考察

南日本運輸倉庫のWMSが大手業務用食品卸売業者に採用されたことは、食品物流業界におけるDX化の加速を示唆している。クラウド化によるリアルタイムの情報共有や、ペーパーレス化による業務効率の向上は、今後の物流業界全体のトレンドとなる可能性が高い。一方で、システムの導入に伴う初期コストや従業員のトレーニング、既存の業務フローの変更など、新システム導入に伴う課題も予想される。

これらの課題に対しては、段階的なシステム導入や、従業員向けの充実した研修プログラムの実施が有効な解決策となるだろう。また、今後はAIやIoT技術を活用した予測型在庫管理や、ブロックチェーンを用いたトレーサビリティの向上など、さらなる機能の拡充が期待される。南日本運輸倉庫には、業界のリーディングカンパニーとして、これらの先進技術の積極的な導入と、ユーザーフレンドリーなインターフェースの開発を期待したい。

さらに、食品ロス削減やサステナビリティへの貢献も今後の重要な課題となるだろう。WMSを通じた精密な在庫管理や、環境負荷の少ない配送ルートの最適化など、SDGsの実現に向けた機能の追加も検討の余地がある。南日本運輸倉庫には、単なる物流効率化だけでなく、社会課題の解決に寄与するシステムの発展を期待したい。