フォワードがAI採用支援SaaS開発で2.35億円調達、マーケティングとプロダクト開発を強化へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

フォワードが2.35億円の資金調達を実施
AI採用支援SaaS「エースジョブ」を展開
マーケティング投資とプロダクト開発を強化

フォワードの資金調達とAI採用支援SaaSの展開

株式会社フォワードは、ユナイテッド株式会社および株式会社コロプラネクストを引受先とするプレシリーズAラウンド第2弾の資金調達を2024年10月2日に実施した。この調達により、フォワードの累計調達額は2.35億円に達している。フォワードは生成AIを活用した採用支援SaaS「エースジョブ」をメインプロダクトとして展開していく方針だ。^[1]

フォワードは創業当初から人材領域での事業展開を志しており、ChatGPTのAPI開放と同時に採用領域でAIを活用した複数の事業・プロダクトを立ち上げた。エースジョブはスカウトだけでなく、採用担当の業務全般に寄り添って効率化・効果的にするためのシステムとなっている。人事担当者300名以上へのヒアリングを通じて、攻めの採用を行うためのリソース不足という課題を特定し、その解決を目指している。

今回の資金調達で、フォワードはサービス認知拡大のためのマーケティング投資や、プロダクト開発のための採用をさらに強化する予定だ。「世界中の才能を解放する」というミッションの実現に向けて、フォワードは今後も邁進していく。投資家からは、人材業界における生成AI活用の可能性や、フォワードのチーム力と事業進捗に期待が寄せられている。

フォワードの資金調達と提供サービスまとめ

	資金調達	メインサービス	その他のサービス
詳細	プレシリーズAラウンド第2弾	エースジョブ	キャリアフォワード、レジュメフォワード、スキルフォワード
特徴	累計調達額2.35億円	生成AIを活用した採用支援SaaS	AI活用のキャリア支援・スキル習得サービス
目的	マーケティング投資、プロダクト開発強化	採用業務の効率化・効果向上	転職・キャリアアップ支援
投資家	ユナイテッド株式会社、株式会社コロプラネクスト	-	-

生成AIについて

生成AIとは、人工知能技術の一つで、新しいコンテンツやデータを自動的に生成する能力を持つシステムのことを指している。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

大量のデータから学習し、人間のような創造的なアウトプットを生成
テキスト、画像、音声など多様な形式のコンテンツを作成可能
タスクに応じて柔軟に対応し、人間の作業を効率化・拡張

フォワードの採用支援SaaS「エースジョブ」は、この生成AI技術を活用して開発されている。採用活動における様々なタスク、例えばスカウトメッセージの作成や候補者の評価、面接の準備などを効率化・最適化することが可能だ。これにより、人事担当者の業務負荷を軽減しつつ、より効果的な採用活動を実現することが期待されている。

フォワードの資金調達とAI採用支援SaaSに関する考察

フォワードの資金調達成功は、AIを活用した採用支援ツールの潜在的な市場価値を示唆している。少子高齢化が進む日本において、効率的な人材獲得は企業の競争力維持に不可欠であり、エースジョブのような革新的なソリューションへの需要は今後さらに高まる可能性が高い。一方で、AIの活用に伴うデータプライバシーやアルゴリズムの公平性などの倫理的問題に対処することが、持続的な成長のための課題となるだろう。

今後、フォワードが直面する可能性がある問題として、急速な事業拡大に伴う組織管理や、競合他社の参入による市場シェアの維持が挙げられる。これらの課題に対しては、継続的な技術革新と顧客満足度の向上、そして従業員のスキル育成に注力することが重要だ。さらに、AIの判断プロセスの透明性を高め、ユーザー企業と求職者双方に信頼されるプラットフォームを構築することが、長期的な成功につながるだろう。

フォワードには今後、AIの精度向上だけでなく、人間の判断を補完し、より高度な意思決定をサポートする機能の追加が期待される。例えば、組織文化とのマッチング分析や、長期的なキャリア開発を考慮した採用提案など、より戦略的な人材獲得を支援する機能が有用だ。また、グローバル展開を視野に入れた多言語対応や、他のHRテックツールとの連携強化も、今後のフォワードの成長を加速させる重要な要素となるだろう。