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公開：2024-10-08

徳島大正銀行がnCinoのクラウド型プラットフォームを全面採用、事業性融資領域での国内初の取り組みで業務効率化を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 徳島大正銀行がnCinoのクラウド型プラットフォームを採用
• 事業性融資領域での全面採用は国内初
• 顧客管理や融資業務支援の効率化を目指す

徳島大正銀行がnCinoのクラウド型プラットフォームを全面採用

徳島大正銀行は、顧客への価値提供向上と職員の働き方改革を目的に、nCino株式会社が提供するクラウド型銀行業務統合プラットフォームを次期顧客管理・融資業務支援システムとして採用することを決定した。このプラットフォームの事業性融資領域における全面採用は国内初となる。導入により、顧客情報の一元管理や業務効率化、ペーパレス化などが期待される。^[1]

徳島大正銀行は、2023年4月より「X-formation For All～みらいへの挑戦」をメインテーマとする第2次経営計画をスタートさせ、顧客ニーズの多様化や働き方改革への対応を加速させている。同年10月にはデジタル戦略を策定し、顧客サービス高度化や行内生産性向上を目指して全行横断的なデジタル化を推進している。

新プラットフォームの導入により、顧客情報の一元管理や複数業務システムをまたぐ煩雑な事務作業の削減、ペーパレス化が実現される。また、顧客が同プラットフォームの一部にアクセスできるようにすることで、取引書類の受け渡しや電子契約などの新サービスが提供され、顧客の利便性向上が期待される。稼働開始は2026年10月を予定している。

nCinoクラウド型プラットフォーム導入の概要

クラウド型銀行業務統合プラットフォームについて

クラウド型銀行業務統合プラットフォームとは、銀行の様々な業務機能をクラウド上で一元的に提供するシステムのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 顧客情報管理から融資業務まで幅広い機能を統合
• クラウドベースで柔軟なスケーリングとアップデートが可能
• セキュリティ強化と運用コスト削減の両立

nCino株式会社が提供するこのプラットフォームは、米国を中心に全世界で1,850以上の金融機関に導入されている。個人及び法人向け融資業務と幅広い銀行業務遂行に必要な機能を一つのシステムに実装しており、銀行の事業部門における新規顧客獲得、融資、口座開設などに関わる行員と顧客体験の改善を支援している。

nCinoクラウド型プラットフォーム導入に関する考察

徳島大正銀行によるnCinoのクラウド型プラットフォーム導入は、地方銀行のデジタル化推進という点で画期的だ。顧客情報の一元管理や業務プロセスの効率化により、行員の生産性向上と顧客サービスの質的改善が期待される。しかし、新システムへの移行に伴う職員の教育や既存データの移行など、導入プロセスには慎重な管理が必要だろう。

今後の課題としては、セキュリティ対策の強化が挙げられる。クラウドベースのシステムは利便性が高い反面、サイバー攻撃のリスクも増大する。このリスクに対しては、多層防御やユーザー認証の厳格化、定期的な脆弱性診断などの対策が考えられる。また、顧客データの取り扱いに関するコンプライアンス強化も重要だ。

将来的には、AIやビッグデータ分析との連携機能の追加が期待される。これにより、顧客のニーズ予測や信用リスク評価の精度向上、さらには新たな金融商品開発への活用も可能になるだろう。徳島大正銀行には、このプラットフォームを基盤としたデジタル時代の新しい地方銀行モデルの構築を期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「【国内初】徳島大正銀行　事業性融資領域で「ｎＣｉｎｏクラウド型銀行業務統合プラットフォーム」を全面採用 | 株式会社徳島大正銀行のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000149815.html, (参照 24-10-08).

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