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公開：2024-10-08

日立社員がAutomotive CTF Japanで全国2位に入賞、世界大会出場へ、自動車サイバーセキュリティ人材の育成に注力

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 日立社員が自動車サイバーセキュリティコンテストで全国2位
• 10月21日に米国で開催される世界大会に日本代表として出場
• 日立がセキュリティ人材の育成を積極的に推進

日立社員がAutomotive CTF Japanで全国2位を獲得

株式会社日立製作所は、同社の社員である鬼頭哲郎が所属するチーム「Team ONE」が、経済産業省主催の自動車サイバーセキュリティコンテスト「Automotive CTF Japan」の決勝大会で全国2位に入賞したことを2024年10月7日に発表した。この結果を受け、10月21日に米国で開催される「Automotive CTF 2024」の世界大会に日本代表として出場する権利を獲得している。^[1]

「Automotive CTF Japan」は、自動車サイバーセキュリティ人材の裾野拡大を目的とした専門知識や技術力を競うコンテストだ。8月から9月にかけて行われたオンライン予選には143チームが参加し、その中から決勝進出を果たしたTeam ONEが見事2位に入賞した。この大会は、増大するサイバーセキュリティ脅威に対応できる人材の重要性を反映している。

日立は、セキュリティトレンドや最新の攻撃手法を理解し、幅広い知識と経験をもとにお客様への継続的な改善提案やアドバイスを行う専門的なスキルを備えたセキュリティ人材の強化に注力している。鬼頭哲郎は日立グループの社内システムのセキュリティ監視を担当しており、その業務で得た知見をセキュリティ対策の提案に活用し、顧客の業務継続に貢献している。

Automotive CTF Japanの概要

サイバーセキュリティについて

サイバーセキュリティとは、コンピュータシステムや通信ネットワークを不正アクセスや攻撃から守るための技術や対策のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• システムやデータの機密性、完全性、可用性を保護
• 常に進化する脅威に対応するための継続的な監視と対策が必要
• 技術的対策だけでなく、人的要因も重要な考慮事項

日立製作所は、自社のセキュリティ人材育成に注力しており、その一環として社員の鬼頭哲郎氏が「Automotive CTF Japan」で優秀な成績を収めた。同社は、社内システムのセキュリティ監視から得られた知見を活用し、顧客へのセキュリティ対策提案や業務継続支援に取り組んでいる。今後も日立は、専門知識や高い技術力を活用したセキュリティサービスを通じて、顧客の持続的な企業活動を支援していく方針だ。

自動車サイバーセキュリティコンテストに関する考察

自動車サイバーセキュリティコンテストの開催は、急速に発展する自動車技術とそれに伴うセキュリティリスクへの認識を高める上で非常に重要だ。特に、日立のような大手企業の社員が優秀な成績を収めたことは、企業におけるセキュリティ人材育成の重要性を示すとともに、自動車業界全体のセキュリティ意識向上にも貢献するだろう。一方で、このような専門的なスキルを持つ人材の需要が急増する中、人材の確保や育成が追いつかない可能性も懸念される。

今後の課題として、コンテストで培われた知識や技術を実際の自動車開発やセキュリティ対策にいかに効果的に応用していくかが挙げられる。また、自動車業界特有のセキュリティ要件や規制に対応しつつ、急速に変化する脅威に対して柔軟かつ迅速に対応できる体制づくりも重要だ。これらの課題に対しては、産学官の連携強化や、より実践的なトレーニングプログラムの開発が有効な解決策となりうるだろう。

将来的には、AIやブロックチェーン技術を活用した新たな自動車セキュリティソリューションの開発や、国際的な基準の統一化など、より高度で包括的なアプローチが求められるだろう。日立をはじめとする企業には、こうした技術革新をリードしつつ、グローバルな視点でセキュリティ人材を育成し、自動車業界全体のセキュリティレベル向上に貢献することが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「日立の社員が、経産省主催の自動車サイバーセキュリティコンテスト「Automotive CTF Japan」の決勝大会で全国2位に入賞 | 株式会社 日立製作所のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000387.000067590.html, (参照 24-10-08).
2. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html

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