岡山大学が総合技術部研修会を開催、技術職員の一元化と高度化で研究大学としての競争力強化へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

岡山大学が総合技術部研修会を開催
技術職員の一元化と高度化を推進
研究ファーストの研究大学を目指す

岡山大学が総合技術部研修会を開催し技術者集団の強化を図る

岡山大学の技術統括監理本部を構成する組織である総合技術部は、2024年10月8日に「第1回総合技術部研修会不易流行－総合技術部発足1年を迎えて－」を開催した。この研修会は、津島キャンパスの理学部2号館とオンラインのハイブリッド形式で実施され、総合技術部員をはじめとする87人が参加している。^[1]

総合技術部は2023年度から新たにスタートした80人を超える技術者集団であり、これまで各部署に個別に配属されていた教育研究系技術職員を一元化している。研究担当副理事を本部長とし、部長と4つの課（医学系技術課、設計制作・社会基盤技術課、教育支援技術課、機器分析・動植物資源技術課）、事務室から構成されているのだ。

研修会では、那須保友学長の掲げる「不易流行」の精神に基づき、技術職員の心構えや総合技術部の今後の展望について議論が行われた。佐藤法仁副理事による講演では、技術職員がマニュアルワーカーからナレッジワーカーへと進化することの重要性が強調されている。

岡山大学総合技術部研修会の主な内容

項目	詳細
開催日	2024年10月8日
開催形式	ハイブリッド（対面とオンライン）
参加者数	87人（うちオンライン26人）
主な講演	佐藤法仁副理事、田村義彦部長
議論の焦点	技術職員の高度化、総合技術部の今後
特徴	各課の業務内容紹介、パネルディスカッション

ナレッジワーカーについて

ナレッジワーカーとは、専門的な知識や技能を用いて価値を創造する労働者のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

高度な専門知識や技能を持ち、それを活用して問題解決を行う
創造性や革新性を発揮し、新しい価値を生み出す
継続的な学習と自己研鑽によって、スキルを常に向上させる

岡山大学の総合技術部では、技術職員がナレッジワーカーとして進化することを目指している。これは、研究ファーストの研究大学として常に時代の先端技術を担うために不可欠な取り組みだ。技術職員が単なる作業者ではなく、知識から新しい価値を創造できる人材となることで、大学全体の研究力向上に貢献することが期待されている。

岡山大学総合技術部の一元化に関する考察

岡山大学が総合技術部を設立し、技術職員を一元化したことは、大学の研究力強化という観点から高く評価できる。技術職員の知識と経験を組織全体で共有することで、研究支援の質が向上し、大学全体の研究パフォーマンスが高まる可能性がある。一方で、各部署の固有のニーズに対応しきれなくなる可能性も懸念されるだろう。

今後の課題として、一元化された組織内での効果的な情報共有や、各技術職員のスキルを最大限に活用するためのマネジメント体制の構築が挙げられる。これらの課題に対しては、定期的な研修会の開催や、部署間の人材交流を促進するなどの取り組みが有効だろう。また、技術職員のキャリアパスを明確化し、専門性を高めるためのインセンティブ制度の導入も検討の余地がある。

今後、岡山大学総合技術部には、ナレッジワーカーとしての技術職員の育成に加え、産学連携の強化や地域貢献活動への参画など、より幅広い役割が期待される。大学の研究力強化と地域社会への貢献を両立させるためには、技術職員の専門性を活かした新たな価値創造が不可欠だ。総合技術部の今後の発展が、岡山大学の研究大学としての地位向上にどのようにつながっていくか、注目されるところである。

参考サイト

^ PR TIMES. 「【岡山大学】「第1回岡山大学総合技術部研修会不易流行－総合技術部発足1年を迎えて－」を開催～研究ファーストの研究大学として常に時代の先端技術を担う技術者集団へ～ | 国立大学法人岡山大学のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002565.000072793.html, (参照 24-10-09).

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