DX

ディーエックス

公開：2024-10-11

三原市役所がTeachme for Publicを導入、庁内DXで年間8,640件の問い合わせ対応効率化へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 三原市役所がTeachme for Publicを導入
• 庁内DXで年間8,640件の問い合わせに対応
• 2025年3月までに市民向けマニュアルも公開予定

三原市役所がTeachme for Publicを導入し庁内DXを推進

株式会社スタディストは広島県三原市役所が自治体向けクラウド型マニュアル作成・共有システム「Teachme for Public」を全職員が利用できる形で導入したことを2024年10月9日に発表した。三原市役所は2024年9月より利用を開始し職員間の業務知識の共有や引継ぎの効率化問い合わせ対応業務の削減に加え市民向けマニュアルの公開によるマイナンバーカードの利用促進や市民向けサービスの向上も目指している。^[1]

導入の目的として異動に伴う引継ぎの効率化や業務の属人化防止が挙げられる。三原市ではマニュアルのフォーマットが統一されていなかったり場所が分からずすぐにアクセスできないなどの課題があったが、Teachme for Publicの活用を通じてマニュアルを整備し異動時の引継ぎを効率化するだけでなくノウハウが残る体制構築を目指すとしている。

さらに庁内問い合わせ対応の効率化も重要な目的となっている。デジタル化戦略課では週に180件前後（年間8,640件）のシステム利用関連の問い合わせが発生しており、Teachme for Publicを通じて分かりやすいマニュアルをすぐに参照できるようにすることで、まずは同課における職員からの問い合わせ対応時間の年間72時間削減を目指すとしている。

Teachme for Publicの主な特徴まとめ

Teachme Bizの詳細はこちら

LGWANについて

LGWANとは「Local Government Wide Area Network」の略称で、地方公共団体のコンピュータネットワークを相互に接続した広域ネットワークのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 高度なセキュリティを維持した行政専用のネットワーク
• 地方自治体間での情報共有や行政サービスの効率化を実現
• インターネットとは物理的に分離された閉域網として運用

Teachme for PublicがLGWANに対応していることは、自治体での利用において重要な要素となっている。高度なセキュリティを維持しつつクラウドサービスとしての利便性を両立させることで、三原市役所のような地方自治体でも安心して導入できる環境が整備されているのだ。

三原市役所のTeachme for Public導入に関する考察

三原市役所によるTeachme for Publicの導入は、地方自治体のデジタル化推進において重要な一歩だと言える。業務知識の共有や引継ぎの効率化、問い合わせ対応の削減などを通じて、行政サービスの質の向上と職員の業務負担軽減が期待できる。ただし、システムの導入だけでは十分ではなく、職員全体のデジタルリテラシー向上や、マニュアル作成・更新の継続的な取り組みが必要となるだろう。

今後の課題としては、マニュアルの品質管理や更新頻度の維持が挙げられる。業務プロセスや制度の変更に応じて、タイムリーにマニュアルを更新していく体制づくりが重要になる。また、市民向けマニュアルの公開に際しては、個人情報保護やセキュリティ面での配慮も欠かせない。これらの課題に対しては、定期的な研修や、マニュアル管理の専門チームの設置などが解決策として考えられる。

将来的には、AIを活用したマニュアル作成支援機能や、市民からの問い合わせにAIが自動回答するシステムなど、さらなる技術革新との連携も期待される。三原市役所の取り組みが他の自治体のモデルケースとなり、日本全体の行政サービスのデジタル化が加速することを期待したい。市民生活の利便性向上と行政コストの削減の両立を目指し、継続的な改善と発展が望まれる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「広島県三原市役所が庁内DXで年間8,640件の庁内問い合わせ対応効率化へ | 株式会社スタディストのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000102.000032315.html, (参照 24-10-11).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「DX」に関するコラム一覧「DX」に関するニュース一覧