DeNA SOMPO Mobilityがカーシェアサービス「エニカ」の終了を発表、2024年12月31日までに順次サービス停止へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

DeNA SOMPO Mobilityがエニカを2024年12月31日に終了
91万人以上の会員を獲得も想定規模に届かず
2024年10月31日に新規シェア予約受付を終了

DeNA SOMPO Mobilityがカーシェアサービス「エニカ」の終了を発表

株式会社DeNA SOMPO Mobilityは2024年10月15日、カーシェアサービス「エニカ(Anyca)」を2024年12月31日までに順次終了すると発表した。2015年9月にサービスを開始したエニカは、「あらゆる人のカーライフに選択肢を」というミッションのもと、個人間カーシェアやAnyca Officialシェアカーなど様々な挑戦を重ねてきた。^[1]

サービス開始から91万人を超える会員を獲得したものの、当初想定していた規模には及ばず、結果としてサービス終了を決定するに至った。若者のクルマ離れが叫ばれる中、エニカには世代を問わずクルマを愛する人々が集まり、日本の基幹産業であるクルマ業界を好転させるポテンシャルがあったと考えられている。

サービス終了に伴い、2024年10月15日15:00より新規会員やドライバー、クルマの登録受付が終了した。また、2024年10月31日23:59をもって新規シェア予約の受付も終了する。エニカをライフスタイルの一部としていたユーザーには多大な不便をかけることになるが、DeNA SOMPO Mobilityは深くお詫びを表明している。

エニカ(Anyca)サービス終了スケジュール

日付	内容
2024年10月15日 15:00	新規会員・ドライバー・クルマ・他車運転特約の登録受付終了
2024年10月31日 23:59	新規シェア予約受付終了
2024年12月31日 23:59	サービス完全終了（アプリ、Webサイト利用不可）
対象サービス	個人間カーシェア、Anyca Officialシェアカー、ディーラーカーシェア
会員数	91万人以上

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カーシェアリングについて

カーシェアリングとは、複数の会員が自動車を共同で利用するサービスのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

所有せずに必要な時だけ車を利用可能
維持費や駐車場代の削減が可能
環境負荷の低減に貢献

エニカは個人間カーシェアという新しい形態を提案し、91万人以上の会員を獲得した。このサービスは、車の所有者と利用者をマッチングさせることで、遊休資産の有効活用と多様なカーライフの実現を目指していた。しかし、想定した規模に達しなかったことから、2024年12月31日をもってサービスを終了することとなった。

エニカ(Anyca)サービス終了に関する考察

エニカの終了は、日本におけるカーシェアリング市場の課題を浮き彫りにした。個人間カーシェアという新しいコンセプトは注目を集めたものの、既存の車両所有形態やレンタカーとの差別化が十分でなかった可能性がある。また、保険や車両管理の面で、個人間取引特有のリスクや不安要素を完全に払拭できなかったことも、サービスの拡大を妨げた要因の一つだったかもしれない。

一方で、91万人以上の会員を獲得したという事実は、カーシェアリングに対するニーズが確実に存在することを示している。今後は、この経験を活かし、より使いやすく安全なサービスの開発が期待される。例えば、AIを活用した効率的なマッチングシステムや、ブロックチェーン技術を用いた信頼性の高い取引基盤の構築などが考えられるだろう。

エニカの終了は一つの区切りだが、モビリティ業界全体にとっては新たな挑戦の始まりとも言える。今後は、自動運転技術の発展やMaaSの普及とも連携しながら、より柔軟で持続可能な移動手段の提供が求められる。エニカの経験は、次世代のカーシェアリングサービスや新たなモビリティソリューションの開発に必ず活かされるはずだ。