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公開：2024-10-18

シェアリングエネルギーが20億円の資金調達、日本初の分散型太陽光発電プロジェクトファイナンスで格付取得

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• シェアリングエネルギーが20億円の資金調達を実施
• 屋根置き低圧分散型太陽光発電システムにプロジェクトファイナンス
• 日本初の格付取得と資金調達を実現

シェアリングエネルギーの革新的な太陽光発電プロジェクトファイナンス

株式会社シェアリングエネルギーは、2,000件超の住宅を中心とした屋根置き低圧分散型太陽光発電システムを基にしたプロジェクトファイナンスにおいて、日本初となる格付取得と資金調達を2024年10月15日に実施した。フィンテック グローバル株式会社をアレンジャーとし、株式会社格付投資情報センターからBBBの格付を取得した上で、第一生命保険株式会社、株式会社七十七銀行、株式会社みずほ銀行から計20億円の資金調達を完了している。^[1]

シェアリングエネルギーが提供する「シェアでんき」は、顧客の初期費用負担なしで太陽光発電設備を屋根に設置できるサービスだ。今回の格付取得により、「シェアでんき」が生み出す将来的な収益の確実性が評価され、市場での信頼性向上とともに顧客への安心感提供につながっている。この革新的な資金調達スキームは、サステナブルファイナンスの新たなモデルとして注目を集めている。

本プロジェクトファイナンスの成功により、シェアリングエネルギーの累計資金調達額は154.4億円に達した。調達した20億円は今後のサービス拡大に充てられる予定で、再生可能エネルギー普及に向けた取り組みが加速することが期待される。シェアリングエネルギーは、エネルギーコストの削減や温室効果ガスの削減を通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを目指している。

シェアリングエネルギーの資金調達概要

シェアリングエネルギーの公式サイトはこちら

プロジェクトファイナンスについて

プロジェクトファイナンスとは、特定のプロジェクトから生み出されるキャッシュフローを返済原資とする金融手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• プロジェクト自体の収益性が重視される
• プロジェクト会社を設立し、親会社から切り離して資金調達を行う
• リスクを複数の関係者で分担することができる

シェアリングエネルギーの事例では、2,000件超の屋根置き低圧分散型太陽光発電システムが将来生み出す収益に対して格付を取得している。この手法により、個々の小規模な発電システムを集約し、大規模なプロジェクトとして資金調達を可能にしている。プロジェクトファイナンスは再生可能エネルギー分野で特に有効であり、今後の普及拡大に貢献することが期待されている。

シェアリングエネルギーの資金調達に関する考察

シェアリングエネルギーによる今回の資金調達は、分散型太陽光発電システムの普及に大きな一歩を記した。特に注目すべき点は、小規模な発電設備を集約してプロジェクトファイナンスの対象とし、格付を取得したことだ。この手法により、従来は困難だった小規模分散型の再生可能エネルギー事業への大規模な資金調達が可能となり、今後の再生可能エネルギー普及に大きな影響を与える可能性がある。

一方で、このような新しい資金調達手法には課題も存在する。多数の小規模発電設備を管理・運営する上での効率性や、長期的な収益性の予測精度が重要になってくるだろう。また、個人宅の屋根を利用するビジネスモデルであるため、契約期間中の住宅所有者の変更や建物の改修など、予期せぬリスクへの対応策も必要になる。これらの課題に対しては、IoT技術を活用した効率的な管理システムの構築や、柔軟な契約条件の設定などが解決策として考えられる。

今後、シェアリングエネルギーには「シェアでんき」サービスの更なる拡大と共に、蓄電池システムとの連携や地域マイクログリッドへの展開など、新たな付加価値の創出が期待される。また、今回のプロジェクトファイナンスの成功を足がかりに、他の再生可能エネルギー事業者や金融機関を巻き込んだエコシステムの構築が進めば、日本のエネルギー転換が加速する可能性がある。サステナブルファイナンスの新たなモデルとしての発展にも注目したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「シェアリングエネルギー 日本初 屋根置きの小口分散太陽光発電設備へのプロジェクトファイナンスで格付を取得し、20億円の資金調達を実施 | 株式会社シェアリングエネルギーのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000031337.html, (参照 24-10-18).

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