ベースフードが農林水産省の事業に採択、最大18.7億円の補助金で完全栄養パンの開発を加速
PR TIMES より
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記事の要約
- ベースフードが農林水産省の事業に採択
- 最大18.7億円の補助金を交付予定
- 完全栄養パンの技術開発を実施へ
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ベースフードが農林水産省の事業に採択され完全栄養パンの開発を加速
ベースフード株式会社は、農林水産省の「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR)」の第2回公募において、公募テーマL(穀物の新規需要を創出する製造技術の実証)に補助事業として採択された。この採択により、同社の研究活動に対して最大18.7億円の補助金が交付される予定だ。[1]
本事業では、微生物工学や分子工学、デジタル技術等を活用し、風味食感および製造効率の更なる改良を目指す。具体的には、全粒穀物を高配合した完全栄養パンの基礎技術開発と、玄米を高配合した完全栄養パンの応用技術開発を実施する。これにより、より栄養価の高い主食の開発が期待される。
ベースフードは2016年に設立されたフードテック企業で、「主食をイノベーションし、健康をあたりまえに。」をミッションに掲げている。同社の完全栄養食「BASE FOOD」シリーズは、累計販売数が2億袋を突破し、定期購入者数も21万人を超えるなど、急速に成長している。今回の事業採択により、さらなる技術革新と市場拡大が見込まれる。
ベースフードの事業採択詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
採択公表日 | 2024年10月8日 |
実施期間 | 交付決定日から2028年度末まで |
補助上限額 | 18.7億円 |
公募テーマ | L(穀物の新規需要を創出する製造技術の実証) |
開発内容1 | 全粒穀物を高配合した完全栄養パンの基礎技術開発 |
開発内容2 | 玄米を高配合した完全栄養パンの応用技術開発 |
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完全栄養食について
完全栄養食とは、1日に必要な栄養素をバランスよく含む食品のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 1食で1日に必要な栄養素の1/3以上を摂取可能
- たんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれる
- 通常の食事に比べて栄養管理が容易
ベースフードの「BASE FOOD」シリーズは、全粒粉や大豆、チアシードなど主に自然由来の厳選した10種類以上の原材料を使用している。独自のテクノロジーによる配合と製法により、栄養バランスとおいしさを両立させ、1日に必要な33種類の栄養素を含む完全栄養食を実現している。この技術は、今回の農林水産省の事業採択によりさらなる発展が期待される。
ベースフードの農林水産省事業採択に関する考察
ベースフードの農林水産省事業採択は、日本の食品技術革新において重要な一歩となるだろう。全粒穀物や玄米を高配合した完全栄養パンの開発は、健康志向の高まりや食の多様化に対応する新たな選択肢を提供する可能性がある。また、この技術開発は日本の穀物需要の新たな創出にもつながり、農業分野にも好影響を与える可能性が高い。
しかし、開発過程では風味や食感の改良、製造効率の向上など、多くの課題に直面することが予想される。特に、全粒粉や玄米を高配合しながら、おいしさと栄養バランスを両立させることは技術的に困難を伴うだろう。これらの課題を克服するためには、微生物工学や分子工学、デジタル技術を効果的に組み合わせた革新的なアプローチが必要になる。
今後、ベースフードには完全栄養パンの開発だけでなく、その普及戦略も重要になってくるだろう。健康意識の高い消費者だけでなく、幅広い層に受け入れられるよう、味や食感、価格設定などを慎重に検討する必要がある。さらに、この技術を応用した新たな製品ラインナップの展開や、海外市場への進出なども期待したい。ベースフードの挑戦が、日本の食品産業全体にイノベーションをもたらす契機となることを期待する。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「スマートフード完全栄養食のパイオニア ベースフード 農林水産省「中小企業イノベーション創出推進事業」採択 | ベースフード株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000146.000022258.html, (参照 24-10-18).
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