オリコンが広告会社新旭を連結子会社化、広告制作ノウハウの獲得でサービス拡充へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

オリコンが広告会社「新旭」を連結子会社化
新旭の全株式を取得し、広告制作ノウハウを活用
両社のウィンウィン関係でブランド価値向上を目指す

オリコンによる広告会社「新旭」の連結子会社化

オリコン株式会社は2024年10月15日、広告企画制作を手掛ける株式会社新旭の全株式を取得し、連結子会社化することを発表した。新旭は大手広告代理店の営業部門を統括していたメンバーを中心に設立された少数精鋭の広告企画制作会社であり、スポーツイベントのプロモーションやデジタルコンテンツ制作など、広告制作に関する豊富なノウハウを有している。^[1]

オリコンは新旭のノウハウを活用することで、顧客満足度(CS)ランキング対象企業に対し、テレビ広告や動画広告をはじめとする多様かつ付加価値の高いサービスメニューを提供することが可能になる。一方、新旭はオリコンの資金力を背景に、さらなる事業拡大を目指す。両社はウィンウィンの関係を築き、ブランド価値および企業価値の向上に努めていくとしている。

株式取得の詳細については、新旭の全182株を取得し、取得後のオリコンの所有株式数は182株（議決権所有割合：100％）となる。取得価額については当事者間の守秘義務契約に基づき非開示とされているが、外部の専門家による株式価値評価および法務・財務に関する調査の結果等を合理的に勘案の上、当事者間の協議を経て決定されたとのことだ。

オリコンによる新旭の連結子会社化の概要

項目	詳細
取得企業	オリコン株式会社
被取得企業	株式会社新旭
取得株式数	182株（議決権所有割合：100％）
契約締結日	2024年10月15日
株式譲渡実行日	2024年10月15日
新旭の主な事業内容	メディア事業、プロモーション事業、デジタル事業、コンテンツ事業、音楽事業

新旭の公式サイトはこちら

連結子会社化について

連結子会社化とは、ある会社が他の会社の議決権の過半数を取得し、経営を支配下に置くことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

親会社が子会社の経営方針や意思決定に大きな影響力を持つ
連結財務諸表の作成が必要となり、グループ全体の経営状況が把握可能
シナジー効果による事業拡大や経営効率の向上が期待できる

オリコンによる新旭の連結子会社化は、広告制作のノウハウ獲得と事業拡大を目的としている。新旭の経験豊富なメンバーとオリコンの資金力を組み合わせることで、より付加価値の高いサービス提供が可能となり、両社の企業価値向上につながることが期待されている。

オリコンによる新旭の連結子会社化に関する考察

オリコンによる新旭の連結子会社化は、両社の強みを活かしたシナジー効果が期待できる戦略的な動きだ。オリコンのCS調査のノウハウと新旭の広告制作能力を組み合わせることで、クライアント企業に対してより総合的なブランディングソリューションを提供できるようになる。この統合により、オリコンはメディア企業としての立ち位置をさらに強化し、競争力を高めることができるだろう。

しかし、異なる企業文化や業務プロセスの統合には課題も予想される。特に、新旭のクリエイティブな社風とオリコンのデータ重視の文化をどのように融合させるかが鍵となる。また、人材の流出を防ぎ、両社の従業員のモチベーションを維持することも重要だ。これらの課題に対しては、明確なビジョンの共有や、柔軟な組織体制の構築が有効な解決策となるかもしれない。

今後、オリコンには新旭の強みを活かしつつ、デジタルマーケティングやAI技術の導入など、さらなる革新的なサービスの開発が期待される。また、この統合を機に、オリコンが国内外の広告市場でのプレゼンスを高め、総合メディアカンパニーとしての地位を確立していくことに期待したい。業界全体の変革をリードする存在となることで、日本の広告・メディア業界の発展にも貢献できるだろう。