cotoboxとFovea IPがグローバル商標データ活用で提携、195カ国の商標情報を活用した新サービス展開へ

text: XEXEQ編集部
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PR TIMES より

記事の要約

cotobox株式会社は世界最大の知財データを保有するFovea IPと2024年10月22日に基本合意書を締結した。両社は195ヵ国・地域・機関の最新商標データを利用した商標調査、商標ステータス管理、商標ウォッチングについてアジア市場への展開を目指している。^[1]

近年のグローバル企業において商標管理はブランド戦略や経営戦略と密接に結びつく重要な要素となっているが、多くの企業では担当者の離職や兼務による業務の困難さが課題となっている。商標部門が存在する企業でも人材不足により戦略的な商標施策に十分なリソースを割けない状況が続いているのだ。

本提携により両社の商標情報と商標管理ノウハウを融合させることで、日本企業の商標担当者は定型業務から一部解放され戦略的な施策立案が可能になる。グローバル市場でのブランド価値向上に寄与する有益な情報をタイムリーに得られる体制の構築が実現するだろう。

商標ウォッチングとは、新規に出願・登録された商標を監視し、自社の権利を侵害する可能性のある商標を発見するサービスのことである。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

世界商標ウォッチングは189の国と地域の商標をモニタリングすることが可能で、2024年からcotoboxが提供を開始している。Fovea IPの持つ195ヵ国・地域・機関の商標データと独自AI技術を活用することで、より包括的な監視体制を構築することが可能になるだろう。

今回のcotoboxとFovea IPの提携は、日本企業のグローバルな商標戦略を大きく前進させる可能性を秘めている。特に商標管理の人材不足や業務効率化の課題を抱える企業にとって、世界最大規模の知財データベースへのアクセスは貴重な機会となるだろう。

ただし課題として、グローバルな商標データの品質管理や更新頻度の維持が挙げられる。各国の商標制度や言語の違いによる誤認識のリスクも存在するため、AIによる自動化と人的な確認作業のバランスを取ることが重要になってくるだろう。

将来的には商標データの分析による市場トレンドの予測や、競合他社の動向分析など、より戦略的な活用方法の開発が期待される。商標管理の効率化だけでなく、企業のブランド戦略全体を支援できるプラットフォームへと発展する可能性を秘めているのだ。

^ PR TIMES. 「世界最大のグローバル知財データを保有するFovea IPとの基本合意書締結のお知らせ | cotobox株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000029675.html, (参照 24-10-23).

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