NECなど3社が自動運転レベル4の実証実験を開始、茨城県日立市でローカル5Gを活用した通信システムの検証へ

text: XEXEQ編集部
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NEC より

記事の要約

NECなど3社が自動運転レベル4の実証団体に選定
茨城県日立市で通信システムの検証を実施予定
ローカル5Gを活用した安全走行システムを導入

NECら3社による自動運転レベル4の実証実験開始

日本電気株式会社、株式会社みちのりホールディングス、株式会社ティアフォーの3社は2024年10月21日、総務省の地域デジタル基盤活用推進事業の実証団体として選定されたことを発表した。茨城県日立市において自動運転移動サービスの実現に向けた通信システムの要件に関する検証を12月から開始することで、地方における運転士不足などの社会課題解決を目指している。^[1]

実証実験では狭隘な交差点における安全走行と遠隔監視の継続性向上に焦点を当て、ローカル5Gを活用した歩行者への注意喚起システムを導入することが決定した。路側のインフラシステムから自動運転バスへ歩行者や対向車の情報を通知することで、自動運転バスの物体認識機能を強化することが可能になるだろう。

さらに携帯電話網の混雑が予想される状況下での映像伝送の継続性と品質の検証も実施される予定だ。工場が隣接する走行区間では通信速度の予測技術を用いて映像圧縮率を事前に調整し、高度な映像圧縮技術による遠隔監視業務の効率化を図ることが決まっている。

自動運転レベル4実証実験の概要

項目	詳細
実施主体	NEC、みちのりホールディングス、ティアフォー
実施時期	2024年12月上旬から下旬（約1カ月間）
実施場所	茨城県日立市
検証内容	狭隘交差点における安全走行、遠隔監視の継続性向上
使用技術	ローカル5G、高度映像圧縮技術、学習型メディア送信制御技術

自動運転レベル4について

自動運転レベル4とは、特定条件下において運転手が不要な完全自動運転システムのことを指している。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

特定の条件下で完全な自動運転が可能
システムが全ての運転操作を実行
遠隔による常時監視が必要

自動運転レベル4の実用化に向けては通信システムの安定性が重要な課題となっており、NECらの実証実験ではローカル5Gを活用した安全走行システムの構築を目指している。特に狭隘な交差点での歩行者検知や遠隔監視のための映像伝送において、高度な通信技術の活用が不可欠だ。

参考サイト

^ NEC. 「茨城県日立市にて自動運転レベル4を支援する通信システムの検証を開始 (2024年10月21日): プレスリリース | NEC」. https://jpn.nec.com/press/202410/20241021_01.html, (参照 24-10-23).
NEC. https://jpn.nec.com/
総務省. https://www.soumu.go.jp/

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