エイヴィエルジャパンがPreonLab 6.2を発表、流体シミュレーション技術の革新的進化で車両開発効率が向上へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

エイヴィエルジャパンがPreonLab 6.2をリリース
流体衝突による構造弾性変形を解く新機能を実装
車両慣性を考慮したサスペンションモデルを追加

PreonLab 6.2による流体シミュレーション機能の進化

エイヴィエルジャパン株式会社は粒子法理論に基づく三次元数値流体力学解析ソフトウェアPreonLabの新バージョン「PreonLab 6.2」を2024年10月中にリリースする予定だ。従来の三次元流体解析では難しかった領域でのシミュレーションを実現し通常相反する計算速度と計算精度を両立させている。^[1]

PreonLab 6.2では流体衝突による構造弾性変形を解くDeformable Solverと車両慣性を考慮したFull Car Suspension Modelが実装されており雨水環境試験におけるシール材変位による水侵入や車両走行時の水撃などによる部品信頼性の評価が可能になる。車両冠水路走行シナリオにおいて車両姿勢をより高い精度で再現することができるだろう。

エイヴィエルジャパンは車両開発サービスを行うエンジニアリング会社として開発者目線で課題を把握し真に必要なシミュレーション技術の深化・拡張に取り組んでいる。粒子法ベースの技術発展が著しいPreonLabは自動車業界をはじめとするモビリティ開発の効率向上に大きく貢献するものと期待される。

PreonLab 6.2の新機能まとめ

機能名	詳細
Deformable Solver	流体衝突による構造弾性変形を解析可能なベータ機能
Full Car Suspension Model	車両慣性を考慮した高精度な車両姿勢再現機能
Carreau-Yasuda model	幅広い種類の非ニュートン流体の挙動解析機能
その他の拡張機能	雪モデル、混相流モデル、リジッドソルバーの機能強化

PreonLab 6.2の詳細はこちら

粒子法理論について

粒子法理論とは流体や固体をそのものを粒子として定義し解析を行う数値シミュレーション手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

流体と固体を個別の粒子として表現可能
計算速度と精度の両立を実現
複雑な流体現象の高精度なシミュレーションが可能

PreonLabではSmoothed Particle Hydrodynamics法という粒子法の一種を採用し三次元数値流体力学解析を実現している。この技術によって雨や雪などの気象現象や冠水路走行といった車両環境試験において従来は実機での検証が必要だった領域でもバーチャルでの評価が可能になるのだ。

参考サイト

^ PR TIMES. 「エイヴィエルジャパン、粒子法理論に基づく流体シミュレーションソフトウェア “PreonLab 6.2”をリリース | エイヴィエルジャパン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000148427.html, (参照 24-10-23).

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