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国内PC市場が前年比13.2%増を記録、モバイルノートPCの需要拡大が成長を牽引

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • 国内PC市場の出荷台数が前年比13.2%増を記録
  • モバイルノートPCが前年比36.6%増と大幅な伸び
  • 四半期連続で台数・金額ともに前年実績を上回る

国内PC市場における大幅な回復傾向

一般社団法人電子情報技術産業協会は2024年度上期の国内PC出荷実績について、前年同期比13.2%増の348万7,000台、出荷金額は同16.8%増の4,124億円となったことを発表した。出荷台数が前年実績を上回ったのは2023年度下期に続き2半期連続となり、5年ぶりの好調な結果となっている。[1]

ノートPCの出荷台数は前年同期比16.8%増の300万6,000台を記録し、モバイルノートは同36.6%増の155万3,000台と大幅な成長を遂げた。一方でデスクトップPCは前年同期比5.2%減の48万1,000台となり、オールインワン型が同19.6%減の6万6,000台、単体型が2.4%減の41万4,000台と厳しい結果となっている。

平均単価は2024年度上期で11万8,268円と、2023年度上期の11万4,884円から約3,500円の上昇を記録した。部材価格の高騰や長期化する円安の影響に加え、高性能PCに対する需要の増加が平均単価の上昇を後押ししている。

国内PC市場の出荷実績まとめ

製品カテゴリー 出荷台数 前年同期比 出荷金額
ノートPC 300.6万台 16.8%増 3,531億円
モバイルノート 155.3万台 36.6%増 1,804億円
デスクトップPC 48.1万台 5.2%減 593億円

Windows 10の延長サポートについて

Windows 10の延長サポートとは、Microsoftが提供する製品サポートの一形態であり、以下のような特徴を持つ重要なマイルストーンとなっている。

  • 2025年10月に一般向けサポートが終了
  • セキュリティアップデートの提供が停止
  • Windows 11への移行が推奨される契機

延長サポート終了に伴うPCの買い替え需要は、国内PC市場の活性化に大きく寄与することが見込まれている。特にWindows 10搭載PCの更新需要とAI PC導入の相乗効果により、企業を中心とした大規模な入れ替えが進むと予測されている。

国内PC市場の回復に関する考察

Windows 10の延長サポート終了を控え、企業における計画的なPC入れ替えが市場回復の重要な要因となっている。特にテレワーク環境の整備が一段落した企業では、高性能なモバイルノートPCへの更新需要が高まっており、市場全体の活性化に大きく貢献している。

AI PCへの関心の高まりは、単なる入れ替え需要を超えた付加価値の創出につながっている。従来のPCからの移行を検討する企業にとって、AI機能の搭載は投資判断を後押しする重要な要素となっており、今後も需要を牽引する要因になると考えられる。

GIGAスクール構想第2期の本格化により、教育分野での新たな需要も期待される。モバイルノートPCの普及が進む中、教育現場での活用シーンの拡大は、市場のさらなる成長を支える重要な基盤となっていくだろう。

参考サイト

  1. ^ JEITA 電子情報技術産業協会. 「統計資料」. https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/2024/, (参照 24-10-23).
  2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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