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公開：2024-10-24

大林組がフランスUpcyclea社のmyUpcycleaを導入、建設資材の循環利用とデジタル化が加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 大林組がmyUpcycleaを活用した建設資材の循環利用を開始
• 建設資材の環境性能とリユース可能性を可視化
• 2025年4月以降、適用現場数を増加予定

大林組とUpcyclea社のmyUpcycleaによる建設資材循環利用の取り組み

大林組は2024年10月23日、フランスのUpcyclea社が開発した資源循環データプラットフォームmyUpcycleaを活用し、建設資材の環境性能やリユース可能性を可視化する取り組みを開始した。日本企業としては初めてmyUpcycleaを導入することになり、建設資材のリユースを推進することで環境負荷の削減を目指している。^[1]

myUpcycleaのデジタル製品パスポートを活用することで、建設資材のCO2排出量や水使用量、循環性、安全性などの環境性能情報を数値データとして可視化し、建物全体のライフサイクルマネジメントを実現できる。AI機能によって解体現場のリユース可能な建設資材と新築工事現場のニーズをマッチングすることが可能だ。

大林組は2024年9月から2025年3月にかけて、自社の解体現場と新築現場でmyUpcycleaの機能実証を行い、適用拡大に向けた課題抽出と解決策の検討を進める。建設資材のデータ入力や環境データの数値化、データベース構築、外部システムとの連携などを実施することで、建設資材の循環利用を推進していく。

myUpcycleaの機能まとめ

デジタル製品パスポートについて

デジタル製品パスポートとは、製品の環境性能情報をデジタル化して管理するシステムのことであり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 製品のライフサイクル全体の環境負荷を可視化
• トレーサビリティと品質管理を実現
• 製品の循環利用を促進する基盤として機能

建設業界におけるデジタル製品パスポートは、建設資材の環境性能情報をデータベース化することで、資材のリユースやリサイクルを効率的に進めることを可能にする。myUpcycleaではこのデジタル製品パスポートを活用し、建設資材の循環利用を推進するためのプラットフォームとして機能している。

myUpcycleaに関する考察

myUpcycleaの導入により、これまで課題となっていた内装材や設備機器のリユースが促進される可能性が高まっている。建設資材の環境性能情報がデジタル化され可視化されることで、リユースによる環境負荷削減効果が明確になり、資材循環の意思決定がより容易になるだろう。

今後の課題として、建設資材のデータ入力や環境データの数値化における精度と効率性の確保が挙げられる。建設現場での実務者の負担を最小限に抑えながら、正確なデータを収集・管理できる仕組みづくりが求められているのだ。

myUpcycleaの活用を通じて、建設業界全体のサーキュラーエコノミーへの移行が加速することが期待される。建設資材の循環利用が標準的な取り組みとなれば、環境負荷の低減だけでなく、資源の有効活用による経済的なメリットも生まれるはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「仏 資源循環データプラットフォーム「myUpcyclea」 を活用し、建設資材の循環利用推進に向けた取組みを開始 | 株式会社大林組のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000118168.html, (参照 24-10-24).

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