JFEエンジニアリングが太平洋セメントからCO₂パイプライン輸送検討業務を受注、川崎臨海コンビナート地区の脱炭素化に向け前進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

太平洋セメントがCO₂パイプライン輸送検討業務を発注
JFEエンジニアリングが川崎臨海コンビナート地区での検討を実施
先進的CCS事業の一環として7社が連携して推進

川崎臨海コンビナート地区でのCO₂パイプライン輸送検討業務が始動

JFEエンジニアリング株式会社は2024年10月23日に太平洋セメント株式会社より川崎臨海コンビナート地区における先進的CCS事業CO₂パイプライン輸送検討業務を受注した。本業務は独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構の委託公募において7社が受託した日本海側東北エリアでのCCS事業に係る設計作業等の一部を構成するものである。^[1]

JFEエンジニアリングはパイプライン建設のトップランナーとしての実績と最先端技術を活かし、CO₂パイプライン輸送の詳細な検討を実施する。この取り組みは脱炭素社会の実現に向けた重要なステップとなるCCSの早期社会実装を目指すものだ。

本プロジェクトには伊藤忠商事株式会社や日本製鉄株式会社をはじめとする7社が参画しており、各社の専門性を活かした包括的な取り組みとなっている。JFEエンジニアリングの技術力と経験が川崎臨海コンビナート地区でのCO₂輸送システムの構築に大きく貢献することが期待される。

先進的CCS事業の実施体制まとめ

項目	詳細
委託元	独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構（JOGMEC）
受託企業	伊藤忠商事、日本製鉄、太平洋セメント、三菱重工業、INPEX、大成建設、伊藤忠石油開発
対象地域	川崎臨海コンビナート地区
実施内容	CO₂パイプライン輸送の検討業務
実施時期	2024年10月23日より開始

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CCSについて

CCSとはCarbon dioxide Capture and Storageの略称で、CO₂の回収・貯留を行う技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

工場や発電所から排出されるCO₂を分離・回収
回収したCO₂を地中深くに圧入して貯留
脱炭素社会実現のための重要技術として注目

川崎臨海コンビナート地区でのCO₂パイプライン輸送検討業務は、CCSの実用化に向けた重要なステップとなっている。JFEエンジニアリングのパイプライン建設における豊富な実績と最先端技術を活用することで、効率的なCO₂輸送システムの構築が期待できるだろう。

川崎臨海コンビナート地区でのCO₂パイプライン輸送に関する考察

川崎臨海コンビナート地区におけるCO₂パイプライン輸送システムの構築は、工業地帯での脱炭素化に向けた重要な一歩となる可能性が高い。JFEエンジニアリングのパイプライン建設における豊富な経験と最先端技術の活用により、効率的かつ安全なCO₂輸送システムの実現が期待できるだろう。

一方で、都市部での大規模なパイプライン建設には、既存インフラとの干渉や安全性の確保など、様々な課題が存在する。これらの課題に対しては、詳細な事前調査と慎重な設計プロセスの実施、さらには地域住民との丁寧なコミュニケーションが必要となってくるだろう。

今後はCO₂の回収から輸送、貯留までの一貫したシステムの確立が求められる。特に日本海側東北エリアでの貯留施設との連携や、輸送過程での安全性確保、効率的な運用体制の構築など、多くの検討課題が存在するため、官民一体となった取り組みが不可欠だ。

参考サイト

^ PR TIMES. 「太平洋セメント株式会社より　川崎臨海コンビナート地区における CO₂パイプラインの検討業務を受注 | JFEエンジニアリング株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000061878.html, (参照 24-10-24).

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