AWSがRedisフォークのValkey 7.2をElastiCacheとMemoryDBで提供開始、オープンソースインメモリデータベースの選択肢が拡大

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • AWSがValkey 7.2を新たに提供開始
  • Amazon ElastiCacheとAmazon MemoryDBで利用可能に
  • Redisをフォークしたオープンソースデータベース

AWSによるValkey 7.2のElastiCacheとMemoryDBでの提供開始

AWSは2024年10月8日、Redisをフォークしたオープンソースのインメモリデータベース「Valkey 7.2」をAmazon ElastiCacheとAmazon MemoryDBで提供開始したことを発表した。Valkeyは2024年3月にLinux Foundationの下で立ち上げられたプロジェクトで、6か月間で50万回以上のコンテナプルと40社以上の企業からの支援を獲得している。[1]

ElastiCache for Valkeyは既存のRedis OSSと比較してサーバーレス版で33%、ノードベース版で20%低価格な料金設定となっている。最小キャッシュサイズもRedis OSSの1GBから100MBに縮小され、より柔軟な運用が可能になったのだ。

MemoryDB for Valkeyも同様にRedis OSSと比較して30%の価格削減が実現されている。既存のReserved Nodeを利用しているユーザーは、同一ファミリー内のノードサイズであれば割引料金を維持したままValkeyへの移行が可能だ。

Valkey 7.2の主な特徴まとめ

ElastiCache for Valkey MemoryDB for Valkey
価格削減率 サーバーレス33%、ノードベース20% 30%
最小容量 100MB 従来通り
移行オプション Reserved Node割引を維持可能 Reserved Node割引を維持可能

インメモリデータベースについて

インメモリデータベースとは、主にメインメモリ上でデータを管理する高速なデータベースシステムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • データをメインメモリに格納し高速なアクセスを実現
  • ディスクI/Oのオーバーヘッドを最小限に抑制
  • リアルタイム処理に適した低レイテンシを提供

AWSが提供を開始したValkeyは、RedisをベースとしたインメモリデータベースとしてLinux Foundationの下で開発が進められている。Valkeyは従来のRedis OSSと互換性を保ちながら、より低コストでの運用を可能にしており、オープンソースコミュニティによる継続的な改善が期待できる。

Valkey 7.2に関する考察

Valkeyの登場により、クラウドネイティブなインメモリデータベースの選択肢が広がることは大きな意義を持つ。特にLinux Foundationによる中立的な運営体制は、ベンダーロックインの懸念を払拭し、長期的な安定性を確保することが期待できるだろう。

価格面での優位性は、特にスタートアップや中小規模のプロジェクトにとって参入障壁を下げる効果がある。最小容量の引き下げにより、開発環境からプロダクション環境まで、よりスムーズなスケーリングが可能になることは間違いないだろう。

今後はパフォーマンスの最適化や新機能の追加など、コミュニティドリブンな開発が活発化することが予想される。AWSによる本格的なサポートは、エンタープライズでの採用を加速させ、エコシステムの更なる発展につながるはずだ。

参考サイト

  1. ^ AWS. 「Amazon ElastiCache and Amazon MemoryDB announce support for Valkey | AWS Database Blog」. https://aws.amazon.com/jp/blogs/database/amazon-elasticache-and-amazon-memorydb-announce-support-for-valkey/, (参照 24-10-25).

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