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公開：2024-10-25

東京ガスと品川区がゼロカーボンシティ実現へ連携協定を締結、環境教育とZEB化で脱炭素を加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 東京ガスと品川区がゼロカーボンシティ実現に向け連携協定を締結
• 2050年度までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す取り組み
• 環境教育や区有施設のZEB化など8項目で連携

品川区と東京ガスのゼロカーボンシティ実現に向けた連携協定締結

東京ガス株式会社は品川区とゼロカーボンシティ実現に向けた連携協定を2024年10月23日に締結した。品川区は2023年6月に2050年度までの二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティしながわ」を表明しており、太陽光パネルや蓄電池、エネファームなどの省エネルギー機器の導入助成や環境啓発活動を進めている。^[1]

連携協定では「ゼロカーボンシティしながわ」実現に向けたトータルコーディネートやまちづくりの推進、脱炭素化に向けた助成事業への連携協力などが含まれている。区有施設のZEB化やレジリエンス強化の促進、SDGs未来都市の実現およびモデル事業の推進にも取り組んでいくことが決定した。

環境学習交流施設「エコルとごし」を活用した環境教育を通じて、区民や事業者への啓発活動も強化される。低炭素エネルギーの調達や区有施設等への供給についても連携を進め、持続可能なまちづくりの実現を目指すことになった。

ゼロカーボンシティしながわの連携内容まとめ

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ZEB化について

ZEB化とは、Net Zero Energy Building（ネット・ゼロ・エネルギー・ビル）の略称で、建築物における省エネルギー化を徹底的に推進する取り組みのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 建築物のエネルギー消費量を極力削減
• 再生可能エネルギーを活用してエネルギー収支をゼロに
• 高断熱化や高効率設備の導入による省エネルギー化

品川区は全国の自治体で最多となる区有施設のZEB化を推進しており、環境負荷の低減に積極的に取り組んでいる。東京ガスとの連携協定により、さらなる区有施設のZEB化が進められ、区全体での二酸化炭素排出量削減に大きく貢献することが期待される。

ゼロカーボンシティしながわの連携協定に関する考察

東京ガスと品川区の連携協定は、自治体と民間企業が協力してカーボンニュートラルを目指す先進的な取り組みとして評価できる。特に区有施設のZEB化や環境学習施設を活用した啓発活動は、区民の環境意識向上と具体的な行動変容を促す効果的なアプローチとなっている。

一方で、再生可能エネルギーの導入拡大や既存建築物の省エネ改修には多額のコストが必要となり、財政面での課題が予想される。民間企業との連携を通じた新たな資金調達手法の検討や、国や都の補助金制度の活用も視野に入れた戦略的な取り組みが求められるだろう。

カーボンニュートラル実現に向けては、区民や事業者の自発的な行動変容を促すことが重要となる。環境学習交流施設「エコルとごし」を核とした環境教育プログラムの充実や、成功事例の可視化による波及効果の創出など、さらなる取り組みの展開に期待が高まる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「品川区における「ゼロカーボンシティしながわ」実現に向けた連携協定の締結について | 東京ガス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001160.000021766.html, (参照 24-10-25).

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